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「韓国の財閥中心の発展モデルをインドにも適用できますか」「もし企業が政府の開発意図通りに従わなければどうなるんですか」。10日午前、ソウル・獎忠洞(チャンチュンドン)のグランドアンバサダーホテル宴会場。趙源東(チョ・ウォンドン)韓国開発研究院(KDI)国際政策大学院教授の講義が終わるとすぐに質問が続いた。20余りのテーブルの間にインド伝統衣装のサリーを着た女性たちが眼についた。宴会場に集まった101人の聴衆はインド高位公務員団(IAS)所属公務員たちだ。韓国の中央政府官庁の局長級に相当する14~16年目の公務員たちだ。9日に始まった2週間の「インド高位公務員団韓国研修」の2日目、趙教授の「政府と企業関係」という講義時間だった。
インド高位公務員の韓国学習熱が熱い。インド中央公務員教育院が8週間の局長級公務員研修過程のうち2週間を韓国海外研修に割り当ててすでに4年目だ。2007年に初めて教育を始める時はKDIのほかに米シラキュース大、ハーバード大政策大学院ケネディスクールなどと共同で海外研修を進めた。だが、昨年からはKDIが単独で研修プログラムを担当している。これまで6回で890人余りの公務員が韓国を訪れた。
研修にかかる費用はインド政府が直接支払う。2週間の教育・見学プログラムのためにKDIに支払う教育料だけで8万9437ドルだ。101人の公務員の宿泊費・航空料などを含め今回韓国を訪れるのに50万ドル(約5億4000万ウォン)がかかった。韓国政府が国際援助の次元から他国の公務員研修を引き受けるケースはあったが、このように自ら費用を出して研修に来る国はインドが初めてだ。
こういう熱気には韓国に対する羨望が背景にある。インドとほぼ同じ時期に植民地支配を抜け出した韓国が50年で先進国の隊列に上がるほど経済を発展させた底力に関心があるということだ。インドは1947年に英国から独立した。インド中央公務員教育院のチョプラ次官補は、「欧州や米国など伝統先進国に研修に行っても学ぶものは多いが、インドと状況がとても違い教訓を得ることは容易ではない。インドの公務員たちは韓国の成長経験を聞き、“われわれも今から始めれば50年後に先進国になれる”という希望を抱いている」と話した。
インド高位公務員、なぜ今「韓国学習」に熱心なのか(2)
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