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東京電力福島第1原発の事故で電力難に直面している日本首都圏に韓国から寄贈された移動式発電機が設置され、27日に本格稼働に入った。
現代(ヒョンデ)重工業はこの日、千葉県の東京電力姉崎発電所に設置した移動式発電設備4機の竣工式を開き、電力を供給し始めたと明らかにした。
先月の東日本大地震発生後、福島原発の稼働が中断された後、韓国政府と現代重工業が国産の移動式発電設備を急派したのだ。約50億ウォン(約3億8000万円)と予想される費用のうち3分の2は現代重工業が、残りは政府(大韓赤十字社募金額)が負担した。
閔季植(ミン・ケシク)現代重工業会長はこの日の竣工式で「日本が電力難を克服するうえで少しでも役に立ち、韓日友好増進の触媒剤になればいい」と述べた。竣工式には閔会長のほか、小林隆東京電力火力事業所長を含む約50人が出席した。発電機4機の発電用量は5600kW。ここで生産された電気は東京や千葉など首都圏の約1万世帯に供給される。
1機当たり10億ウォンを超える発電設備を福島原発に提供することに決めたのは現代重工業の最大株主である鄭夢準(チョン・モンジュン)議員。鄭議員は先月19日、米GEがガスタービン発電機10機を日本に送るという話を聞いた後、「米国の発電機は設置期間が3カ月もかかるので韓国の発電機を送ろう」と金滉植(キム・ファンシク)国務総理に建議した。
GEは事故が発生した福島第1原発の施工および設計を担当した会社で、日本側はGEに損害賠償請求を準備している。結局、東京電力はGEのガスタービン提供の話を断り、現代重工業の発電機を受けることにした。
現代重工業は普通3カ月かかる発電機設置作業を4週間で終わらせた。現代重工業が発電機提供の意向を明らかにしてから5週後にすべての設置を終わらせると、東京電力のある関係者は驚きを表していたという。
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