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最近日本最大のコミュニティサイト「2ちゃんねる」で、時ならぬ韓国民謡「アリラン」に対する討論の真っ最中だ。あるネットユーザーが「アリラン」を聞いて感動の涙を流したと書き込むと、日本のネットユーザーらは一言ずつ書き残した。東日本大震災支援、独島(トクト、日本名・竹島)領有権をめぐる歴史教科書問題など敏感な韓日問題に対する討論へと発展しそうな勢いだ。
「アリラン」をよく知らない日本のあるネットユーザーは、焼肉屋の店名ではないのか、北朝鮮の民謡ではないのかなどとして珍しがった。また他のネットユーザーは、「小学校の時に世界の民謡を聞くという授業で、音楽教室にアリランが流れた途端、爆笑の渦になった」としてばかにした。
これに対し、別のネットユーザーは中国でもアリランを習わせているから、日本も見習うべきだと書き込んだ。「俺日系ブラジル人のQuarterの23歳だけど、玉音放送聞いて号泣した」という書き込みも上げられた。
日本のネットユーザーの「アリラン」に対する関心は予想外のところに飛び火した。
あるネットユーザーは、韓国と日本は隣国なので本当に仲良くするべきだと書き込んだ。しかし別のネットユーザーは、できることなら縁を切りたいと不満を示した。
極右感情におぼれた書き込みがあると、別のネットユーザーは、行き過ぎた発言をするなら日本から出て行けと激昂した反応を見せた。するとこれに対して、韓国への攻撃的発言だから出て行けというのはそれこそネット右翼だとして真っ向から対立するものが現れた。
日本人はなぜ不意に「アリラン」をめぐる発言をするようになったのだろうか。これは24日から開かれている世界フィギュア選手権モスクワ大会で13カ月ぶりの復帰戦を行うキム・ヨナに対する関心と重なっている。国内のインターネットでは今年2月、フィギュア世界選手権大会を通じて1年ぶりにカムバックするキム・ヨナを応援するための「フィギュアクイーンのアリラン」という動画が話題を集めた。雄壮に流れる「アリラン」をバックミュージックに、世界を感動させたキム・ヨナの幻想的な演技と韓国人をひとつにまとめたバンクーバー冬季五輪の感動を表現した映像だ。
さらに今大会でキム・ヨナが行うフリースケーティング曲「オマージュトゥコリア」は西洋音楽と韓国音楽を組み合わせた新しいスタイルの「アリラン」という事実が知らされており、日本人のアリランに対する関心は続く見通しだ。
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