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【ルポ】ゴーストタウンに変わった日本・福島(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#14日・郡山避難所

シラト・ショウイチさんは原発から5キロメートル離れた富岡に住んでいて避難してきたと話した。彼は「原子力は安全だと言っていたがみんな嘘だった」と怒った。また別の60代の女性は一緒にいた高齢者4人がストレスで死亡したとし、「がんばれ福島と言うが、どうやってがんばるのか」と述べた。避難者らは「事故直後に詳しい情報を得られなかった」と口をそろえた。彼らは「放送で“すぐに避難せよ”と言われてあわてて飛び出したが、再び故郷の土を踏めなくなった」と悔しがった。富岡に行ってみようとしたが20キロメートル地点で警察の制止を受けあきらめた。

#15日・福島原発1.5キロメートル地点


南相馬市長と面談しに行くところで警察検問がない道路を発見した。原発側にさらに車を進めた。午前10時ごろ30キロメートル地点を通過した。車だけが時々目に入り人影は見つからなかった。強制避難区域は20キロメートルからだが事実上30キロメートル地点から“ゴーストタウン”が続いた。いろいろな花がきれいに咲いた道路周辺の住宅街では主人を失ったペットの犬だけが調査団を歓迎した。原発に近付くほど恐怖が高まった。放射線の数値が平常時(時間当り0.05マイクロシーベルト)の500倍を超えた。特に浪江町の道路周辺では時間当り99.89マイクロシーベルトの放射線が検出された。

午後1時に福島第1原発フェンスに到着した。原発からわずか1.5キロメートル離れたところだ。一行は誰も車から降りようとは考えられなかった。原発と近づくほど放射線の数値が上がるのを見てきたためだ。その時日本人の環境問題専門フリー記者井部正之氏が車から降りた。彼はつかつかとフェンスに近付き大気中の放射線量を測定した。時間当たり94.75マイクロシーベルトだった。平常時の放射線量の1895倍、年間被爆線量1ミリシーベルトの時間当り換算分(0.11マイクロシーベルト)の861倍に達した。「最悪の原発事故」の真の姿だった。



【ルポ】ゴーストタウンに変わった日本・福島(1)

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