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【コラム】独島の夜(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
独島周辺は平均水深が1500メートル以上。こうした深い海の中でどのように岩島ができたのか不思議だ。独島がなかったとすれば、東海(トンヘ、日本名・日本海)は私たちの海にはならなかった。独島が東海の真ん中に存在するからこそ私たちの海が始まったのだ。それだけ独島は大切なのだ。独島は東海の青い水に打ち込まれたダイヤモンドであり、宝石だった。

しかし日本がこの島に欲を出していなければ、韓国の国民は独島の大切さを理解していただろうか。3000余りある島の一つとして見なしていたのではないだろうか。日本がこの島を狙っていることで私たちは領土の大切さを悟った。先祖から譲られたわずかな土地も決して疎かにできないことを気づかせてくれたのだ。

こうした点で逆説的にむしろ日本が有難いという気がした。日本について考えた。韓日両国は経済的、文化的に近づき、未来には安保協力も必要だろうが、なぜこのように揺れるのだろうか。残念に思った。頭の中では協力しながら生きていくことがお互い有益だと分かっているが、胸の中に過去の傷がそのまま残っているためだろう。


その傷とは何か。日本の領土欲に韓半島が犠牲になったことだ。和解するには、何よりもまず日本が領土の拡張を放棄しなければならない。しかし独島が自国の領土だと主張する日本は、まだ本当の変化をしていないのではないのか。だから信頼が築かれないのだ。和解するには心からの謝罪と、これを受け入れる容赦がなければならない。私たちは津波にあった日本を見て憐憫の感情で助けた。真の容赦につながれる良い機会だった。しかし日本は私たちの心を無視した。

領土はただで保全されるものではない。誰かの犠牲の中で守られる。祖国が呼ぶ時、「ここに私がいます」と出て行く人がいるから領土を守れるのだ。5001艦には20代の女性警察4人が男性隊員と一緒に勤務をしていた。若い彼女たちは健気だった。

夜になって特別行事が船内で開かれた。海洋警察に配属された戦闘警察隊員のための洗足式だった。艦長を含む幹部がひざをついて、隊員らの足を洗った。私も苦労する約50人の隊員全員の足を一人ずつ洗いたかった。「もし失礼でなければ、皆さんを代表する艦長の足を私が洗ってもよろしいでしょうか」。艦長は突然の提案に驚いた様子だったが、言葉なく靴下を脱いだ。私は独島を守る私たちの息子、娘の足を最善を尽くして洗った。半月がかすんで見える独島の夜、私たちはいつの間にか国への愛で一つの心になっていた。

文昌克(ムン・チャングク)大記者



【コラム】独島の夜(1)

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