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インスタントラーメンブランドの農心(ノンシム)「辛ラーメン」が発売25年目となる今年、プレミアム商品を出す。 世界市場を念頭に置いて開発した「辛ラーメンブラック」だ。 バーバリーやヒューゴ・ボスなどの名品がプレミアム製品に「ブラック」と付けるのに倣った。
農心によると、ソルロンタン(牛肉のスープ)一杯を作るのに必要な分量の牛骨成分をラーメン1袋に入れた。 価格は従来の辛ラーメンの約2倍になる見込みだ。 国内では15日から販売され、輸出は5月から始まる。
グローバル消費者に人気の辛さを維持しながら、韓国固有の「保養食」概念を加えた。 農心海外事業本部長のホン・ドゥファ常務は「最近のグローバル食品輸出は製品でなく文化を売る構図」とし「海外でも認知された‘辛’ブランドに牛骨を中心にした韓国の保養食文化を加えたというストーリーを込めた製品」と説明した。
牛骨のほか野菜などの材料も加えた。 炭水化物・脂肪・たんぱく質の比率は62:28:10とした。 日本の日清食品の中央研究所が06年に発表した「ラーメンの理想的な栄養均衡比率」である炭水化物60%、脂肪27%、たんぱく質13%にできるだけ近づけたのだ。
農心は5月から辛ラーメンブラックを米国・日本・中国・ベトナム・インドネシアなど約30カ国に輸出する計画だ。 辛ラーメンは昨年の国内売上高が3700億ウォン(約290億円)の国内1位商品。 海外市場でも最もよく売れている韓国を代表するラーメンブランドだ。 昨年は国内の輸出分と海外現地工場生産分を合わせて海外で2億4500万ドル(約2700億ウォン)分が売れた。 これは前年比で約30%増。 昨年はフィンランド・アルジェリアなど、これまで辛ラーメンが販売されていなかった国にも輸出し、現在、世界80カ国余りに輸出されている。
農心は今年、辛ラーメンブラックを契機に海外売上高4億4000万ドル達成という目標を設定した。 2015年には海外売上高1兆ウォンを目指す。 ホン・ドゥファ常務は「辛ラーメンブラックが発売されれば、辛ブランドは袋・カップ麺に続いてプレミアム級製品まで、さまざまな商品をそろえることになる」とし「長期的には辛ラーメンブラックを辛ラーメンに次ぐ海外輸出牽引商品に育てたい」と語った。
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