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アフリカの鉱物資源を開発するプロジェクトで初の結実が出てきた。
韓国鉱物公社は31日、マダガスカル・アンバトビーでニッケルプロジェクト竣工式を行ったと明らかにした。
アンバトビープロジェクトは首都アンタナナリボから東に120キロメートル離れたアンバトビー鉱山でニッケル原石を採掘し、同国最大の港町トアマシナで製錬して輸出する事業だ。採掘された原石は水と混ぜて220キロメートルに及ぶ地下パイプラインを通じて移動する。トアマシナには大型精練所とここに必要な電気を供給する石炭発電所が建てられた。総額53億ドルが投入される大規模プロジェクトだ。ここには鉱物公社と大宇インターナショナル、三星物産、現代重工業、現代総合商事、STXなど韓国コンソーシアムが27.5%を投資した。
1億2500万トンのニッケルが埋蔵されているアンバトビー鉱山はニューカレドニアのSNI、インドネシアのソロコとともに世界3大ニッケル鉱山とされる。ここで2013年からニッケル原石を掘り出して製錬し年間6万トンのニッケルを生産する予定だ。ニッケルとともに産出されるコバルト5600トンも確保することになる。韓国コンソーシアムは生産量の50%に相当する年間3万トンを15年間にわたり韓国が独占輸入する契約を結んだ。
ニッケルは自動車を作るのに必須のステンレス鋼・特殊合金鋼などに使われる金属で、政府が6大戦略鉱種に定めて管理している。今回確保した物量は昨年の国内ニッケル消費量12万トンの4分の1に達する。ニッケル価格は2006年の1トン当たり9000ドルから現在2万6000ドルまで高騰している。鉱物公社のキム・シンジョン社長は、「戦略鉱種を長期間安定的に確保した上で、投資額も5~6年ならば回収できるだろう」と話した。
ニッケル採掘と輸入権とともにプロジェクトに含まれたパイプライン・精練所・熱併合発電所などのプラントをすべて韓国企業が供給した点も収穫に挙げられる。プラント建設でだけで4億7000万ドルを稼いだと鉱物公社側は説明した。
◆ニッケル=元素記号Ni、原子番号28、原子量58.70g/mol、融点1455度、沸点2732度、密度8.9グラム/立方センチメートル。銀白色の強い光沢がある金属。合金などによりコインの材料として使われる。
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