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日本の「はやぶさ」、小惑星から鉱物を採取…人類史上初

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
6月に地球に帰還した日本の無人宇宙探査船「はやぶさ」のカプセルから、小惑星「イトカワ」の微粒子が採取されたと日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が16日に発表した。人類が月よりも遠い天体から地表の物質を回収するのに成功したのは初めて。小惑星イトカワは地球から約3億キロメートル離れている。

JAXAは、「46億年前に太陽系が誕生した起源を究明するのに役立つ貴重な資料」と評価した。地球や火星のような大きな惑星は小惑星などが合わさって形成されたとみられている。このため地球ではすでに溶けてしまった物質も、小惑星にはそのまま太陽系初期の状態で残っており、小惑星は「宇宙の化石」と呼ばれてきた。

「はやぶさ」は2005年11月に小惑星イトカワに2度着陸したが、装備の欠陥などから計画した試料採取はすべて失敗した。だが運良く着陸時の衝撃でわき上がった砂ぼこりなどをカプセルに入れた。JAXAは回収したカプセルを開封した結果、大きさ0.001~0.01ミリメートルの約1500個の微粒子を確認し、今月初めから電子顕微鏡で成分を分析した。その結果微粒子の大部分は「かんらん石」と「輝石」と呼ばれる鉱物で、その中に含まれている鉄とマグネシウムの比率は地球のものと大きく異なっていた。


JAXA、「『ハヤブサ』によるイトカワ表面の観測データなどが実際に採取した微粒子の分析結果とほぼ一致した。すべての専門家が、採取した微粒子がイトカワから来た物質という結論を下した」と発表した。「はやぶさ」は2003年5月に地球から打ち上げられ、7年ぶりとなる今年6月に探査船本体は燃焼し、カプセルだけが分離して回収された。

読売新聞は16日、「今回の快挙は日本の宇宙技術の水準を世界に広く知らしめた『ハヤブサ』ブランドを通じて日本の惑星探査技術を海外に広く売れる契機になると期待される」と報道した。

◆はやぶさ=日本初の無人宇宙探査船。2003年に打ち上げられ、小惑星のサンプルを採取して2010年6月14日に地球と太陽の間の距離の40倍に達する60億キロメートルを飛行して帰還した。「はやぶさ」は7年間にわたり、エンジン故障と姿勢制御装置不良などによる通信途絶と軌道離脱などの問題が繰り返され、宇宙の迷子になるところで何度も危機を乗り越えた。本体は大気圏突入時に燃焼し、サンプルを入れたカプセルだけが豪州南部のウメラ砂漠に到着した。月以外の天体物質のサンプルを持ってきたのは世界初で、最も遠くまで旅して帰ってきた探査船として記録された。



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