日本の各級学校教科書検定時ごとに韓日両国は独島(トクト)問題や過去の歴史記述をめぐり定例行事のように外交混乱に包まれたりした。ところで今回の教科書検定には両国が格別に緊張している。東日本大地震直後という時期的な微妙さが重なるためだ。韓国国民は前代未聞の災害にあった日本に対し自発的支援を惜しまなかった。これは純粋に人類愛的動機に従ったものだった。長い傷の過去の問題もここには介入できなかった。従軍慰安婦被害者らが誰より先に日本支援に一肌脱いだ事実がこれを雄弁に語る。日本の大多数の国民と政府はそのような韓国民に心からの感謝を示してきた。テレビ画面で涙を浮かべ頭を下げた武藤正敏駐韓日本大使からわれわれは一寸の疑いも持つことはできない。玄界灘を行き来したこうした感情の交流は韓日関係が光復(独立)60年、修交40年を過ぎそれだけ成熟したという傍証でもある。
したがってなぜこうした時期に日本の教科書検定結果が発表されるのかに対し懸念を示さざるをえない。せっかく作られた友好ムードに冷や水を浴びせかねない。韓国人の立場からは「あのように助けてあげたのに返ってくるのがこれか」という空しさを持ちかねない。
したがってなぜこうした時期に日本の教科書検定結果が発表されるのかに対し懸念を示さざるをえない。せっかく作られた友好ムードに冷や水を浴びせかねない。韓国人の立場からは「あのように助けてあげたのに返ってくるのがこれか」という空しさを持ちかねない。
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