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【外国人がほれた韓国】 “香港食神”蔡瀾の味旅行(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

07年に香港で出版された蔡瀾の単行本の表紙。韓食に関する内容が書かれている(写真=蔡瀾提供)。



◇カルビ肉一つにも孝心が…

海のものを食べ、川のものも食べたので、今度は山のものを食べる番だった。次に行ったのは玄米、ナツメ、米を大きな竹筒に入れて蒸した竹筒飯の店だった。竹筒飯のふたを開けると、竹と飯の深みのある香りがする。竹筒飯ではなく竹筒酒もあった。後ろに穴が一つ開いていたが、最初に酒をどう入れたのか気になった。


竹筒飯一つだけでは物足りない気がして、牛カルビ一皿を注文したが、以前に食べたものとは形が全く違った。店の女性が「孝心カルビ」と紹介した。肉を骨から取った後、細かい切り目を入れて高齢者が食べやすくしたものだ。韓国人は料理一つにも「孝心」を考えるようだった。

韓食は、その中でも南道定食は、まさに晩餐と言えるほど数多くの料理が出てくる。人によって好き嫌いがあるだろうが、自分の口に合うおかずが必ず数種類は出てくる。料理を待つ間、店の周辺を見渡すと、多くの壷が一列に並んでいて、花壇には各種野菜が栽培されていた。

メイン料理が食卓に上がり、松茸と牛肉のチョン、クルビが出てきた。海草と牡蠣で作ったスープも出てきたが、正直これはあまりおいしくはなかった。もう一つ特別なのはイカ料理だ。輪切りになれて皿の上に盛られていたが、輪の中には細かく切られたイカの身が詰まっていた。

韓食に甘いものはない。

もし甘いものが欲しければ、砂糖と一緒に作ったカボチャ粥がある。あっさりとしたものが欲しければナツメ茶がいい。韓食は普通の人も味を楽しめ、美食家ならよりいっそうその味を吟味できる。これほどおいしい南道料理を前にして、誰が韓食はまずくて食べられないと言えるだろうか。



【外国人がほれた韓国】 “香港食神”蔡瀾の味旅行(1)

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