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【外国人がほれた韓国】 “香港食神”蔡瀾の味旅行(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国南道味旅行でウナギを焼いている‘香港食神’蔡瀾(左)。蔡瀾は韓国の味を知るために30回ほど韓国を訪問している。



香港で食に関して最高の権威を誇る‘香港食神’蔡瀾(69)が韓食に関する文を送ってきた。蔡瀾は30回以上も韓国を訪問した代表的な知韓派で、昨年の秋、光州(クァンジュ)と全羅南道(チョンラナムド)一帯を回りながら味探訪をした。香港最高の美食家らしく、韓食に対する理解が驚くほど深い。

◇韓食を知るには全羅南道へ行け


「韓国の食べ物はまずい。サンギョプサル(豚ばら肉)以外に何があるのか」。香港でこのように韓食を批判する人が時々いる。しかし私はこういう人たちを「井の中の蛙」と考えている。私が味わった韓食は千差万別だったからだ。昨年の秋、韓国南部を旅行しながら、私は自分の考えが決して間違っていなかったことを改めて確認した。

韓国でソウルや釜山(プサン)の食べ物の話をすると特に反応はないが、光州で食べると言うと、誰もが親指を立てる。韓食を知りたければ光州、いや全羅南道に行かなければならないのだ。

私は光州に到着した後、宿舎に荷物を置いて、すぐに霊光(ヨングァン)へ向かった。今回の旅行の目的は「黄魚」だったからだ。黄魚は中国揚子江の南側地域ではすでに絶滅危機を迎えている。しかし韓国の霊光付近のコソンというところは事情が違う。ここでは黄魚がまだ全国の水産物市場に送られている。ここで初めてぶら下げられた黄魚を見た。

韓国人の友人に黄魚をどう呼ぶのかと尋ねたところ、韓国では干した黄魚を「クルビ(=イシモチ)」と呼ぶと教えてくれた。韓国人は韓牛を高級ギフトと考えるが、牛肉よりもさらに高級なギフトがクルビだ。

中国人には新鮮な黄魚を食べなければいけないという観念があるが、韓国人は違う。韓国人は黄魚を干して食べてこそ最もおいしく、炭で焼いた後に身を裂くようにして酒と一緒に楽しむのが最もおいしいと考えている。

私たちの一行は市場で新鮮なクルビを数匹買い、現地の最も良い飲食店に料理を頼んだ。この店ではおかずが30-40種類も出て、メインにクルビが登場する。

最初に出てきたクルビ料理は煮たクルビだったが、新鮮な味がそのまま残っていた。次に出てきたのは焼いたクルビだった。個人的には肉質がかみ切れず食べられなかったので、韓国人の友人に譲った。その代わり韓国ならではのソースを使って豆腐と一緒に作ったクルビスープはとてもおいしかった。満腹になったが、南道の料理を知るためには他の食堂に行くしかなかった。

今度は淡水ウナギを食べる番だった。ウナギはどう食べるのか。まず食卓にこん炉があり、店の女性がウナギ2匹を持ってきた。1匹はソースを塗っていないウナギ、1匹はコチュジャン(唐辛子みそ)で味付けしたウナギだ。味付けされていないウナギはソースをつけて食べたが、肉が分厚く、適当に油気もあり、ツヤがあっておいしかった。味付けしたうなぎも肉質が柔らかく、ウナギの味も生かされた新鮮な味だった。久しぶりに新鮮なウナギを食べたような気がした。



【外国人がほれた韓国】 “香港食神”蔡瀾の味旅行(2)

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