２月９日、ワシントンのホワイトハウス。オバマ大統領執務室のオーバルオフィスに国家情報局（ＤＮＩ）の職員らが訪ねてきた。

ＤＮＩ傘下国家非拡散センターのデトラニ所長とセーラー北朝鮮担当副調整官らだった。大量破壊兵器（ＷＭＤ）の拡散防止任務を担当するデトラニ所長は、ブッシュ政権で２００７年１１月まで国務省の対北朝鮮交渉大使を務めた米中央情報局（ＣＩＡ）出身の北朝鮮情報専門家だ。分厚い報告書を持ってオバマ大統領を訪ねた彼らは、北朝鮮の核やミサイルの状況についてブリーフィングを行ったと消息筋が伝えた。

ＤＮＩは２週間後の２２日、ホームページに彼らがブリーフィングしている場面を撮った写真を公開した。


当時彼らがブリーフィングした内容が正確に何かは公開されなかった。写真の中でオバマ大統領は深刻な表情でデトラニ所長の説明を聞いている。ブリーフィング翌日の１０日、クラッパーＤＮＩ局長は下院情報委員会に出席し、「北朝鮮が金正恩（キム・ジョンウン）の後継体制強化のため追加挑発を試みかねない」と明らかにした。

遅れた写真公開も異例だが、デトラニ所長とセーラー北朝鮮担当官が直接オバマ大統領に対面報告をしたことも珍しいことだ。

ホワイトハウスはドニロン国家安保補佐官主宰で毎週１～２回外交・安保会議を開いている。この会議で北朝鮮問題も議論され、必要な時はオバマ大統領に報告される過程を踏む。ホワイトハウスでの勤務経験がある関係者は、「大統領報告の際に特定国を担当する人が同席するのは大統領の質問に対する正確な返事が必要なため。そうしたことから、判断を必要とする具体的な状況が発生した可能性が大きい」と話した。このため北朝鮮の追加核・ミサイル開発と関連して状況が緊迫した状態で動いていているのではないかという観測が出てきている。韓米情報当局は最近北朝鮮が平安北道鉄山郡東倉里（ピョンアンブクド・チョルサングン・ドンチャンリ）に建設した第２ミサイル発射基地で長距離ミサイルを撃てる発射タワー工事を終わらせたと判断している。また、咸鏡北道吉州郡豊渓里（ハムギョンブクド・キルジュグン・プンゲリ）核実験場で北朝鮮が複数の地下坑道を追加で掘削した事実も明らかになった。

ウィラード米太平洋司令官は１７日にワシントンの外信記者クラブで記者会見し、「新しいミサイル基地の具体的な場所と能力に言及することはできないが、昨年の挑発的な行動と北朝鮮の権力継承過程の複雑な性格を考慮すると、（北朝鮮のミサイルは）われわれすべてにとって心配なことに間違いない」と話した。



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