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韓国の大衆音楽とドラマが中国で流行しているが、その利益は中国が手にしている。中国の閉鎖的な慣行と横暴のためだ。韓国政府レベルで韓流コンテンツの著作権保護が急がれるという指摘が出ている。
ガールズグループ「ワンダーガールズ」が歌ったダンス曲「Nobody(ノーバディー)」は、09年から最近まで国営中国中央放送(CCTV)でも随時流れるほど流行した。中国でこの曲の音源配給権を保有する韓国J社は09年末、国内のM社と中国の着メロ供給会社K社を通して中国移動通信から着メロを供給している。
2010年1月、この曲は週間120万回の照会を記録するほど爆発的な人気を集めた。0.5秒に1回の割合だ。しかし中国側はあらかじめ支払った前金20万元(約280万円)を除いて追加収益の配を一度も履行していない。
レコード業界の関係者は「一曲をダウンロードする度に通信会社は音源配給権者に0.2元を支払うことになっている。Nobodyが昨年上半期まで大流行し、照会回数は非常に多いが、中国の着メロ供給会社は四半期ごとに支払うべき収益配分をまだ履行していない」と話した。この関係者は「訴訟を起こしても長い時間がかかるうえ、中国の裁判所は中国企業をかばう慣行があるため、訴訟は考えにくい」と語った。
韓流ドラマ「秋の童話」のリメーク版権を保有するU社のケースも似ている。U社は09年末、「秋の童話」をリメークして中国湖南衛星放送に供給するプロジェクトを推進した。しかし版権料・出演料・演出料などで3億ウォン(約2300万円)ほど使った状況で、湖南衛星放送の子会社側が何度も約束を変えたことで、中国側に主導権が移った。これに伴って中国側の要求通り韓国人の演出者は台湾人に代わり、内定していた韓国人の男主人公の出演もなくなった。結局、このドラマは先月から湖南衛星放送でゴールデンタイムに30話作で放送され、ドラマ視聴率1位を記録したが、利益の大半は中国側が握っている。
中国に進出した韓国コンテンツ制作会社の関係者は「韓国企業のコンテンツ著作権保護のため政府レベルの対策が必要」と指摘した。
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