北朝鮮の金正日（キム・ジョンイル）国防委員長が１４日、平壌（ピョンヤン）で中国の孟建柱国務委員兼公安部長に面会したと朝鮮中央通信が１５日伝えた。孟部長はこの席で、「（昨年９月に）朝鮮労働党代表者会で金正日同志が朝鮮労働党総秘書に推戴され、金正恩同志が朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長に推戴され朝鮮革命の継承問題が輝くように解決されたことに対して熱烈に祝賀する」と話したという。これは中国が金正恩後継体制を公式に認めたものと解釈され、政府内外から出ている金正恩の中国訪問が近く行われるであろうことを示唆している。

しかし中国外交部は１５日、孟部長の北朝鮮権力継承支持発言に対する確認を避けた。中国外交部の馬朝旭報道官は定例会見で、これと関連した確認を要請されたが、「発表内容を確認してみるように」と述べ即答を避けた。国営新華社通信もこの日、金正日・孟建柱会談の事実を報道しながら金正恩後継関連発言は紹介しなかった。

孟部長は金委員長との会談で、「中朝両国の武力および安全部門の責任者が社会主義を固守するための事業をはじめとする一連の重大な問題に完全な見解の一致を成したことを非常に満足に思う」と話した。孟部長は胡錦涛国家主席をはじめとする中国指導部のあいさつを伝え、金委員長と金正恩に贈り物も渡した。

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