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国内歌謡界の慢性病の盗作に対する根本対策を求める声が大きくなっている。歌手で作曲家のパク・ジニョン氏が作曲したアイユーの「Someday」が盗作問題に巻き込まれたことからだ。「Someday」はアッシュの2005年の曲「私の男へ」のメロディ・コードを盗作したという疑惑を受けている。「私の男へ」の作曲者キム・シンイル氏は法的対応を予告した状態だ。
◆長年の盗作論議、なぜ?=盗作をめぐる問題は歌謡界で絶えず起きている。一種の難病だ。歌謡界の道徳不感症も取り上げられた。例えば昨年6月には歌手イ・ヒョリの盗作問題があった。イ・ヒョリの4集アルバムのうち6曲が盗作とわかった。曲を書いた作曲家バヌスは外国曲をそのまま書き写してイ・ヒョリ側に渡していたことがわかった。バヌスは詐欺容疑で告訴され、裁判所で懲役1年6月を宣告された。
アイドルグループCNブルーのヒット曲「ひとりぼっち」も昨年初めに盗作問題を経験した。インディバンドのYノットの「青い鳥」のメロディ・コードを盗作した疑惑を受けた。結局Yノット側の告訴で現在法廷攻防が進んでいる。だが、盗作議論が実際の訴訟につながるケースは珍しい。そのため歌謡界からは「盗作は議論だけで結論はない事件」という泣き言も出てくる。盗作被害を受けた原作者に負担になる訴訟費用と軽い処罰のためだ。
これまでに盗作判定を受け賠償判決が下されたのは2006年にMCモンの「君に書く手紙」が唯一だ。グループザ・ザの「It’s you」を盗作したとして1000万ウォンを賠償するよう判決が下された。原作者カン・ヒョンミン氏は著作権料2000万ウォンを加え3000万ウォンをMCモン側から受け取ったという。
大衆文化評論家のカン・テギュ氏は、「盗作判決が下されても数千万ウォン支払えば良いという考えのため簡単に盗作に手を出すケースが多い。悪意の行為に対し損害額よりはるかに大きい金額を賠償するよう懲罰的損害賠償制度を盗作にも適用しなければならない」と話す。
米国・英国など著作権が厳格に適用される国では盗作を反社会的犯罪として処罰している。例えばビートルズ出身のジョージ・ハリスンは1976年にシフォンズの歌を盗作したという判決を受けて約60万ドルを原作者に賠償した。
盗作に対する明確なガイドラインがないのも問題と指摘される。現在の盗作に対する最終判断は裁判所が下すことになっている。被害を受けた原作者が韓国著作権委員会に鑑定依頼をすれば、鑑定結果を基に判事が最終判断をする。
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