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【社説】「韓国軍の兵器体系は第4世代、戦略は第2世代」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
李相禹(イ・サンウ)元翰林(ハンリム)大学総長が中央SUNDAYとのインタビューで、安保と関連し気の引き締まる発言を浴びせた。「韓国軍は北朝鮮軍に比べ兵器体系は先行しているが、戦略・訓練・企画などで後れをとっており北朝鮮軍に勝つことはできない」「北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)挑発4カ月前にそこを訪問したのに情けなかった」など、耳を疑うような内容だ。昨年1年間にわたり国防先進化推進委員長を務めた彼の診断であり衝撃と言わざるを得ない。

昨年3月の哨戒艦事件は北朝鮮軍の周到綿密な奇襲にやられたものだ。これも深刻な問題だが、さらに決定的な韓国軍の弱点はこういう惨憺とした敗戦を経験しても教訓を得ることができず、再びの奇襲を許したという点だ。北朝鮮は昨年1月末、ペクリョン島北方の北方限界線(NLL)北側海域に400余発の海岸砲を発射した。韓国軍は、「NLLを越えたらすぐに対応射撃をする」と警告した。しかし8月に北朝鮮の海岸砲10余発がNLL南側に越えてきたが、韓国軍は対応射撃をしなかった。その上海岸砲がどこに落ちるのか大砲兵レーダーでつかめなかった。曲射砲でなく直射砲だったためだという。しかし延坪島攻撃時に北朝鮮は曲射砲を使うなど周到綿密な戦略戦術を駆使したのだ。

これに対し韓国軍の対応態勢は安易なことこの上なかった。哨戒艦事件以後北朝鮮の挑発目標が西海5島になるという点はほぼ常識水準だった。しかしペクリョン島や延坪島にK-9を増強するなど防衛戦力を強化すべきという声は合同参謀レベルからは出なかった。8月に北朝鮮の海岸砲をつかめなかったなら何が問題なのかを点検し再発を防がなければならなかったが、11月の延坪島事件の時に大砲兵レーダーはまたも作動しなかった。これが先端兵器で武装した韓国軍の戦略能力の実状だ。


李元委員長は、「北朝鮮の兵器は第2世代だが戦略は第4世代で、韓国軍は正反対」と嘆いた。それでも戦略戦術開発のための生産的な討議の代わりに合同軍制をめぐり席争いを行っているのが韓国軍の現実だ。嘆かわしい限りだ。李元委員長の苦言通り、軍統帥権者の大統領が国防改革の意志をより一層強く見せることがいつになく急がれる時だ。



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