昨年3月の哨戒艦事件は北朝鮮軍の周到綿密な奇襲にやられたものだ。これも深刻な問題だが、さらに決定的な韓国軍の弱点はこういう惨憺とした敗戦を経験しても教訓を得ることができず、再びの奇襲を許したという点だ。北朝鮮は昨年1月末、ペクリョン島北方の北方限界線(NLL)北側海域に400余発の海岸砲を発射した。韓国軍は、「NLLを越えたらすぐに対応射撃をする」と警告した。しかし8月に北朝鮮の海岸砲10余発がNLL南側に越えてきたが、韓国軍は対応射撃をしなかった。その上海岸砲がどこに落ちるのか大砲兵レーダーでつかめなかった。曲射砲でなく直射砲だったためだという。しかし延坪島攻撃時に北朝鮮は曲射砲を使うなど周到綿密な戦略戦術を駆使したのだ。
これに対し韓国軍の対応態勢は安易なことこの上なかった。哨戒艦事件以後北朝鮮の挑発目標が西海5島になるという点はほぼ常識水準だった。しかしペクリョン島や延坪島にK-9を増強するなど防衛戦力を強化すべきという声は合同参謀レベルからは出なかった。8月に北朝鮮の海岸砲をつかめなかったなら何が問題なのかを点検し再発を防がなければならなかったが、11月の延坪島事件の時に大砲兵レーダーはまたも作動しなかった。これが先端兵器で武装した韓国軍の戦略能力の実状だ。
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