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今年進水する予定の中国初の航空母艦の艦載機操縦士らを訓練するための飛行基地が姿を現した。中国はこの基地でロシア製「Su-33」だけでなく、独自技術で開発した艦載機「殲-15」を利用して操縦士を訓練しているという。
香港の文匯報は26日、ロシアの軍事誌「独立軍事評論」を引用し、「中国が遼寧省葫蘆島南西28キロメートル地点の軍事基地に空母用艦載機訓練基地を建設した」と報じた。同誌は艦載機の離発着施設を持つこの訓練基地が、昨年6月以前に作られたものと推定されるとして衛星写真を公開した。長さ670メートルの滑走路2本を持つこの離発着施設は、空母を模して地上20メートルの高さに建設された。
上海の東方早報は最近、「中国の操縦士らはこの離発着施設でロシア製『Su-33』と中国が独自開発した『殲-15』の2機種を利用して訓練している」と報じた。「Su-33」はロシアが既存の「Su-27」を空母用艦載機に改造した多目的戦闘機だ。1994年4月に実戦配備されたロシア海軍の主力艦載機で、米軍の艦載機「F/A-18ホーネット」と「F-14トムキャット」(すでに退役)に対抗できる飛行性能と武装力を備えているとされる。最高速度はマッハ2.0を超え、最大航続距離は3000キロメートルに及ぶ。空中給油が可能で、空対空・空対艦ミサイル12基を装着できる。
当初中国は「Su-33」50機を導入して艦載機として運用し、技術移転を受け「殲」シリーズの艦載機モデルを開発しようとしていた。しかしロシアが航空電子など核心技術移転に消極的なため交渉はこじれ、2006年に中国はひとまず試験用に2機の「Su-33」を導入することにした。その後中国は「Su-33」をモデルに「殲-15」を開発し、昨年5月と7月に相次ぎ試験飛行に成功した。
香港の軍事消息筋は、「中国の空母が米国の空母のようにカタパルト式ではなくスキージャンプ式の発進をするロシア方式を採択したため、当面は『Su-33』を主力機として使いながら『殲-15』の性能改良を続け、最終的に『Su-33』を代替しようとするだろう」とみている。
◆殲-15=昨年開発された中国の次世代戦闘機。昨年5月と7月に試験飛行に成功した。空母に搭載できるよ翼を折りたためるよう設計された。ロシアの艦載機「Su-33」を基に作られたとされる。中国の戦闘機の名前につけられる「殲」は「敵を殲滅(せんめつ)する」という意味から取られた。
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