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すさまじく激しかった。時には退屈でさえあった。それだけ勝負を終わらせたユン・ビッカラム(慶南)の一発は痛快だった。
ユン・ビッカラムの弾丸左シュートを前面に出した韓国が、“難敵”イランを下し51年ぶりのアジアカップ優勝に一歩近づいた。
韓国は23日明け方(韓国時間)、カタールのドーハ・カタールスポーツクラブスタジアムで行われたイランとアジアカップ準々決勝で、延長前半15分にさく烈したユン・ビッカラムの決勝ゴールにより1対0で勝利した。韓国は25日午後10時25分からアル・ガラファ・スタジアムで“運命の相手”日本と決勝進出をかけて対戦する。
事実上の決勝戦という評価らしく、2チームの試合は激しかった。伯仲する力の均衡が120分間続いた。
試合は韓国が主導した。だが、イランは大きく揺れなかった。ミッドフィールドを明け渡してもゴール前からのシュートの機会は与えないというイランだった。
韓国は前半24分、イ・ヨンレ(水原)が、ネクナムがヘディングではらったボールを右シュートにつなげた。だがボールはゴールを越えていった。前半44分にはチ・ドンウォン(全南)がイランのペナルティエリア左コーナー近くから強力な右シュートを放った。しかしゴールポスト右側に抜けた。
韓国は前半のシュート数で6対1、ボール占有率57対43でリードした。だが、スコアは0対0だった。
イランは後半から反撃に出た。後半28分にカリム・アンサリ・ファルドに代わり投入されたマスード・ショジャエイが攻撃の先鋒に立った。ショジャエイは速い足と個人技で韓国の守備を揺さぶった。だが、イランも決定的なチャンスは作ることができなかった。韓国は後半18分にチ・ドンウォンの決定的なヘディングシュートが相手ゴールキーパー正面へ向かったほかには機会を作ることができなかった。李青竜(イ・チョンヨン、ボルトン)、朴智星(パク・チソン、マンU)のシュートも出なかった。
勝負は延長に入った。決めたのは後半30分に具滋哲(ク・ジャチョル、済州)の代わりに入ったユン・ビッカラムだった。イランのペナルティエリア右側でボールを捉えたユン・ビッカラムは、ヌリとホセイニをはねのけてインサイドに入った後、強力な対角線シュートを飛ばした。ボールはミサイルのように飛びイランのゴールポストを貫いた。
勝機を捉えた趙広来(チョ・グァンレ)監督は奇誠庸(キ・ソンヨン、セルティック)と朴智星を戻し、洪正好(ホン・ジョンホ、済州)と廉基勲(ヨム・ギフン、水原)を投じて守りに出た。そして太極戦士らはユン・ビッカラムの1ゴールを守った。
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