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5日、三星(サムスン)電子のCES2011発表会が開かれた米ラスベガスのベネシアンホテルカンファレンスルーム。1000人を越える内外信記者が会場を埋める中、デビッド・スティール三星電子北米総括マーケティングチーム長(専務)がパソコンを示すと、「ワォ」という感嘆とともに拍手が出てきた。その主人公はタブレット型コンピューターにも見えるスライディングPC「7シリーズ」(開発名グローリア)。スライディング携帯電話のようにパソコンの下部を引き出すとQWERTYキーボードが開かれた。モニター上部を手で持ちあげるとすぐに一般のノート型パソコンのような形態になった。タブレット型コンピューターがノート型パソコンに自然に変身するものだ。
7シリーズは三星電子が6日に開幕したCES2011で展示した。展示ブース周辺はこの製品を体験してみようとする人々でにぎわった。三星電子ITソリューション事業部戦略マーケティングチームのキム・イソプ部長は「タブレット型コンピューターとノート型パソコンの中間形態のハイブリッドパソコンだ。この機器を通じてスライディングPCという領域を新しく切り開いた」と説明した。デザイン作業を行ったユン・ヨワン首席は、「これまでに見せてきたスライディング携帯電話に着眼し、タッチスクリーンとQWERTYキーボード機能を同時に使える新しいパソコンだ」と強調した。
記者が直接7シリーズに触ってみると「本当に楽だ」と感じた。電源ボタンを押すとすぐにタッチスクリーンが明るくなった。アップルの「iPad」や三星の「ギャラクシー・タブ」のようにメーン画面には基本的なアプリケーションが15個表示されていた。開発に参加したソン・ミジョン部長は、「現在三星で一般パソコン用として運営中の“アプリケーションマネージャー”でアプリケーションを作り続けている。究極的には三星のモバイルアプリケーションストアで活用するすべてのアプリケーションも利用できるようにする」と話した。
マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」が搭載された。キーボードを開きエクセルなどを使って文書作業をしてみた。カーソルを動かす時にタッチパッドを利用することもできるが、モニターに指を素早くタッチしてもかまわない。入力はQWERTYキーボードを取り出して利用すれば良い。携帯性はどうだろうか。画面の対角線の長さが10.1インチで、重さは997グラムにしかならず重い感じはない。ただ、QWERTYキーボードを装着しているため既存のタブレット型コンピューターよりやや厚いのは我慢しなくてはならないようだ。また、駆動速度はまだ一般のタブレット型コンピューターより若干遅い。ソン部長は、「今回公開した製品は試験バージョンで、6月までにさらに機能を向上させた商用新製品を発表する」と話した。特に3秒以内に画面がつく「ファーストスタート」という機能を導入し、現在の市販されているタブレット型コンピューターより早く作動するようにさせるという。
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