米ホワイトハウスは４日午後、米国を訪問中の中国の楊潔チ外相に、北朝鮮が核開発計画を放棄するよう中国が説得することを要請した。１９日からの胡錦涛中国国家主席の訪米を控え事前調整作業のために訪米中の楊外相はこの日、ドニロン大統領補佐官（国家安全保障問題担当）の招きでホワイトハウスを訪問し対話した。

ホワイトハウスは発表した資料を通じ、「２人は非拡散目標を進展させる方策を議論した。これにはイランが核兵器を取得できないように協力するのと、北朝鮮が核兵器開発を放棄し、国際的義務を順守して安定を害する行動を避けるように北朝鮮を説得することが含まれる」と明らかにした。ホワイトハウスはまた、「ドニロン補佐官と楊外相は広範囲にわたる政治・経済・安保問題についての見解を交換した」と伝えた。米国は特に、米中両国間の貿易のほか、グローバル経済次元でも貿易不均衡を減らすための中国の努力が必要だという点を強調したという。

２人が北朝鮮の核兵器などと関連した対話をしている間、ドニロン補佐官の事務室のドアが開きオバマ米大統領が入ってきた。オバマ大統領は楊外相に、「胡主席の米国訪問を待ちこがれている。（米国は）世界的な挑戦に効果的に対処するため中国と協力していくことを期待している」と話した。オバマ大統領は続いて広範囲な分野で、肯定的かつ協力的な両国関係構築のための意志を再確認したとホワイトハウス側は伝えた。


オバマ大統領が２週間にわたるハワイでの休暇を終えホワイトハウスに復帰したのはこの日正午ごろだった。それでも彼がただちにドニロン補佐官と楊外相の階段の場に立ち寄ったことは、北朝鮮の核問題など主要懸案と関連し、米国が胡主席との首脳会談にどれだけ気を遣っているかを示すものだ。



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