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今年初め、観光目的で1人で韓国を訪れた日本人女性が1年近くにわたり行方がわからなくなっている。日本の家族らは日本大使館を通じて捜査を依頼し、ソウル江南(カンナム)警察署が捜査を行っている。しかし大々的な捜査にも彼女の行方は確認されていない。自殺や拉致などの可能性も提起されている。
「母は韓国を本当に愛していました。そこで誕生日プレゼントを兼ねたクリスマスプレゼントとして娘3人がお金を出し合って送り出した旅行だったのですが…」。27日に東京で会った棚橋ひなとさん(28)は言葉をつなげなかった。ひなとさんは失踪した棚橋えり子さん(58)の三女だ。
ひなとさんによると、棚橋さんは2003年に韓国文化に関心を持ち始めた。当時日本では韓国ドラマ「冬のソナタ」が放映され、韓流ブームが起きていた。2005年に夫と死別した後、棚橋さんはますます韓流にのめり込んでいった。特にタレントのリュ・シウォンの熱烈なファンだった。ファンクラブに入り、韓国を訪れた回数も7~8回に及んだ。
昨年12月28日に棚橋さんはまた韓国の地を踏んだ。ソウル・清潭洞(チョンダムドン)のホテルで旅装を解き、今年1月1日にホテルに「冬のソナタ」の撮影地の江原道春川(カンウォンド・チュンチョン)への行き方を尋ねてホテルを出た。4日まで予約されいたホテルにほとんどの荷物を残したままだった。その後行方がわからなくなった。
江南警察所は事件発生から3カ月間に40人余りの捜査官を現地に急派して捜査に乗り出した。検察は目撃者を通じて棚橋さんが失踪した日に江原道江陵(カンヌン)バスターミナルに現れ、午後7時に注文津(チュムンジン)の食堂で1人で夕食を食べていた事実がわかった。なぜホテルに告げた目的地の春川ではなく江陵に行ったのかは明らかにならなかった。棚橋さんは2時間後に日本の友人に携帯電話でリュ・シウォンの写真を送っている。これが現在までわかっている失踪前の棚橋さんの最後の行動だ。続けられた捜査でもこれ以上の端緒は見つからなかった。3月に棚橋さんの3人の娘は直接韓国を訪れた。母親が泊まったホテル、江陵バスターミナル、江陵の病院を片っ端から訪ねたが、母親を見つける手がかりは見つからなかった。
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