北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の天安(チョンアン)艦爆沈と延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発事件は、韓半島を取り巻く北東アジア地域を荒波の中へと引き込んでいる。 北東アジア地域はあっという間に緊張と対立の準戦時地域に変わってしまった。 北朝鮮の武力挑発を抑止するための韓米合同軍事訓練はこれまでになく強まり、この訓練は北朝鮮と国境線を合わせる中国の軍事的神経を刺激し、韓半島周辺地域の緊張をさらに高めた。 南北(韓国・北朝鮮)間の軍事的対立状況は今、これらの軍事的後見国家であり同盟国である米中間の葛藤状況にまでその外延が拡大している。
言うまでもなく、韓半島と北東アジア地域の平和状態を破った不良行動の一次的行為の主体は金正日(キム・ジョンイル)委員長だった。 しかし金委員長のこうした不良行為を無条件にかばって保護する中国も、ならず者国家・北朝鮮の後見国という点でその責任論から免れない。 いったいなぜ中国は北朝鮮の不良行為をかばい続けるのか。 こんな中国を国際社会が責任ある指導国として認めることができるのか、問わざるをえない。
中国は対外的に自国の韓半島政策の優先順位を韓半島の平和と安定の維持に置いている。 このため韓半島の平和と安定を害する、そのいかなるものにも反対するという立場は、中国の韓半島政策の核心だ。 ところが中国はその間、北朝鮮が2度にわたり核実験をし、数回にわたり中短長距離ミサイル試験発射をし、世界と北東アジアの平和状態を壊しても、一度も周辺国として特別な対応政策を出さなかった。 また、北朝鮮の悪い行為に対する国際社会の具体的な制裁措置に積極的に加わることもなかった。
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