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「巨済島尾根道」計画を立てて初めて挑戦した日。私は雨の中を歩いた。望山の頂上まで一緒に歩いた友人は、天気が良くなる日を待とうと言ったが、私は早くこの道を歩きたいという思いしかなかった。私は友人と別れのあいさつをした後、野営をするために森の中へ入った。その日の夜、雨は5度も降った。一日中続いたハイキングを終えて迎える夜がふわふわのベッドでないのは残念だが、私は翌日の日程を頭に描きながら、その長い夜を乗り越えた。
翌日は快晴だった。前夜の雲が風に洗われて、島は自然の美しさを表した。疲労の中で一歩一歩を踏み出す度に、私は素晴らしい風景で報われた。私は道の上で多くの人に会った。ある登山客からは餅と米で作った飲料をもらった。しかし基本的に私は一人だった。私は一人でこの大自然の景観と向き合っていた。
私が作った道は、私が考えた以上に素晴らしかった。私はこの経験を一刻も早く他の人と共有したいという気持ちになった。私はこの道が韓国人はもちろん、外国人にも「マストハイキング(Must-Hiking)」コースになることを望む。私は漢拏山(ハンラサン)や智異山(チリサン)に登り、そのほかにも数多くの山に登った。しかし「巨済島尾根道」ほど私の体と心を刺激してくれるものはなかった。あなたが真のハイカーなら必ずこの道が気に入ると私は確信している。
そういえば、最初の縦走後、私は体力の回復に1週間を要した。しかし2週間後、また「巨済島尾根道」に向かっていた。ハイキングが与えてくれるこの純然な楽しみを私は韓国で満喫している。
マイケル・エセンバク(Michael Eschenbach):1966年、米国生まれ。米国で演劇映画学科アートコラボレーションを専攻し、07年から慶尚南道巨済島のウィバージーニアス英語スクールで英語教師をしている。自然を愛し、探険を好む。韓国でハイキングのほか、ロッククライミングも楽しんでいる。
【外国人がほれた韓国】「晴れた日には日本が見える」巨済島(1)
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