日本の巡視艇と中国漁船の衝突ビデオ流出で波紋

2010.11.05 10:32

日本と中国の尖閣諸島（中国名・釣魚島）をめぐる対立を触発した船舶衝突事件を撮影したビデオがインターネットの動画共有サイトに流出し波紋を呼んでいる。

日本のメディアによると、９月７日に尖閣諸島近海で発生した日本の巡視艇と中国漁船の衝突当時に日本の海上保安庁が撮影したビデオとみられる映像が４日にユーチューブに公開され、日本と中国のインターネットサイトに急速に広がっている。

この動画は中国漁船と海上保安庁の巡視艇が２度にわたり衝突する場面などを撮影した４４分２３秒の動画で、ユーチューブに分割して掲載された。

海上保安庁のビデオは日本政府が中国との外交摩擦を懸念し６分５０秒に編集したものが今月１日に衆議院と参議院予算委員会でだけ制限的に公開され、一般には公開されていなかった。

中国政府はビデオ公開に強く反発しており、今回の動画流出を契機に日本と中国の外交関係がまた冷え込む可能性がある。ビデオがインターネットに流出し急速に広まっていることから、日本政府は海上保安庁を中心に映像の真偽把握と流出経緯の調査に着手した。