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【中央時評】金正日は先軍、金正恩は「共進」?(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
それで私は金正恩時代のスローガンに共進(coevolution)を推薦する。 複数の種がお互い影響を与えてともに進化していくという生物学理論で始まった共進こそが、現在の北朝鮮に最も適した戦略だ。 血で結ばれた中国との共進でもあり、血を分けた韓国との共進でもあり、21世紀の世界との共進でもある。 相手との親疎・軽重を調節できるという点で、思想的・政治的な負担も大きくない。 先軍と先経の共進と解釈することもできる。共進の核心は果敢な経済改革だ。 そうしなければ世界や韓国どころか、中国との共進さえも不可能だ。 共進でなく共存さえも容易でない。 世界と韓国はもちろん、中国もその道を歩んできたし、歩いていくはずだからだ。 そしてその道を選べという中国の要求は次第に強まっていくだろう。実際、経済改革は中国指導部の一貫した認識だ。 すでに20年余前、トウ小平は南巡講話で「改革と開放をしなければ経済を発展させられず、人民の生活を改善しなければ死の道しかない」と宣言した。 4年前、中国中央放送プログラムで習近平は「毒蛇にかまれた腕を切り落とすように果断性ある経済改革を推進しなければならない」と力説した。 ようやく今年、胡錦濤国家主席は北朝鮮の開放・改革を公開的に要求したりもした。 結局、北朝鮮としては背を押されて選択するか、あるいは先に選択するかという程度の問題だ。もちろん共進は北朝鮮だけに要求することではない。 周辺も北朝鮮が変化できるように環境をつくり、ともに変化しようという努力がなければならない。 それが共進の定義だ。 効果的に進めるためでもある。 ちょうど韓国の国家情報院長が「より大きな枠組みの試み」が必要だと述べた。 意図したものかどうかは分からないが、共進的判断という点で正しい設定だ。 実際、あらかじめそうでなければならなかった。 「非核・開放・3000」「グランドバーゲン」など単純な贈り物の包みではなく、共進の見解が含まれてこそ成功することであるからだ。

曺東昊(チョ・ドンホ)梨花(イファ)女子大学教授・北朝鮮学

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