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【社説】SKテレコムの技術公開、大企業と中小企業の共生モデルに

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
最近携帯電話キャリアのSKテレコムが、自社が保有する基盤技術を公開してアップルやグーグルのように独自のモバイル生態系を構築するという戦略を発表した。モバイル地図(Tマップ)やアプリケーションストア(Tストア)、音源サービス(メロン)のようにすでに競争力が立証された自社の核心基盤技術を外部の中小企業や個人開発者、さらに競争会社にまで開放して新しいアプリケーションを作れるようにすることで多様なサービスを提供するという構想だ。

われわれはこのようなSKテレコムの新しい事業戦略に2つの意味ある可能性を発見した。 ひとつは国内の通信会社が世界的な競争力を誇るアップルやグーグルと真っ向勝負で本格的にモバイルサービスプラットフォーム競争に飛び込んだという点だ。これはこれまでアップルやグーグルが主導してきたモバイルサービス市場の変化に受動的に引きずられるばかりだった韓国企業が独自のサービスで市場攻略に出ることになったという意味だ。

われわれが一層注目する大きな課題はSKテレコムがこういう戦略により自社の核心基盤技術を公開することにしたという点だ。これまで自社だけの閉鎖的な枠組みの中で提供していたモバイルサービスを、多数の中小企業と個人開発者らが参加する開放された空間として広げることにしたのだ。このような事業戦略が成功を収めるとするなら、SKテレコムは独自のモバイル生態界を構築して市場を拡大する効果を上げ、ここに参加する中小企業と個人開発者らも新しい収益源を得られるだろうそれこそウィン・ウィンゲームだ。われわれはこのように技術公開を通した協力的な事業方式が大企業と中小企業の共生の新しいモデルになると期待する。


このような協力モデルは通信・情報技術分野はもちろん、大企業と中小企業が協力関係を結んでいる他の産業分野にも拡大する余地が大きい。きのう国家競争力委員会が発表した中小企業生産性革新戦略でも製品・工程設計用オンラインシミュレーションサービスを業種別で共有する案が提示された。この場合、大企業で開発した部品技術やソフトウェアなどを中小企業に公開すれば大企業と中小企業がともに利益を得られる共生効果が大きいだろう。



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