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2代続けて石綿症、強制徴用の在日韓国人の娘らが日本で訴訟

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「18才の時に韓国から強制徴用で日本に連れてこられ石綿紡織工場で働いた父が1995年に肺がんで死亡し、母も86年から石綿症で闘病生活を続けている」

大阪の泉南地域に居住する岡田陽子さん(54)は26日、ソウル大学保健大学院で開かれた環境保健市民センター創立記念記者会見で、泉南地域の石綿工場による在日韓国人らの被害実態を明らかにした。岡田さん自身も2006年に石綿症が悪化し看護士の仕事を辞めている。石綿症は肺に入った石綿により肺機能障害を起こす職業病で、症状が悪化すると悪性中皮腫や肺がんにつながる。

岡田さんは車輪が付いた小さなかばんの中から酸素タンクにつながったホースを鼻につけたまま話を続けた。岡田さんは、「母が幼い私を連れて工場に通ったため私も石綿症になったようだ」と話した。松島加奈さん(66)は、「金海(キムヘ)出身の母方の祖父が母を日本に置いて韓国に帰ったために10才の時から30年余りにわたって石綿工場で仕事をしなければならなかった。石綿工場では石綿の粉じんが雪のように降っていた」とつたない韓国語で涙声で話した。


泉南地域の被害者らは日本政府を相手取り損害賠償請求訴訟を進めており、5月に30人で構成される原告第1陣が1審で勝訴した。しかし日本政府の控訴により現在大阪高等裁判所で裁判が進行中だ。

泉南石綿被害市民会代表の柚岡一禎さん(68)は「大阪でも貧しい人が集まっている泉南には大小の石綿工場300軒が集まっていた。労働者の90%以上が貧しい韓国人だった」と明らかにした。

柚岡代表は「日本政府が1937年に当時としては最新のエックス線装備を導入して大々的な実態調査を実施しながら結果を隠してきた事実が明らかになり責任を問うもの」とし、「まだ石綿被害者が全部で何人なのかは正確に把握できていない」と述べた。

この日発足した環境保健市民センターの白道明(ペク・ドミョン)共同代表(ソウル大保健大学院教授)は、「誤った韓日関係を正そうとするならば、在日同胞の石綿被害実態を正確に明らかし賠償されなければならない」と話した。



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