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【社説】ハクサイ価格暴落も4大河川のせいだというのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ハクサイ価格が暴落している。高冷地ハクサイの作況不振で急騰していたハクサイ価格はこの半月で4分の1~5分の1に下落した。一時は孝行息子役を務めた中国産ハクサイは厄介者扱いになった。7万5000個を輸入する契約をしたホームプラスは2万個しか売れなかったという。あちこちで中国産ハクサイを処理できず頭を悩ませている。

問題は農民らの事情をしっかりと把握し助けるどころか、政争の材料としてだけ利用しようという一部野党の政治家と市民団体の態度だ。野党の政治家らは、「4大河川事業で畑の5.69%が減少し、ハウス栽培面積は16.4%減少する」としてハクサイショックによる不満を4大河川事業へと結びつけている。しかし4大河川の河川敷で栽培されるハクサイの栽培面積は全体の0.3%にすぎないという。

あえてこうした統計を出さなくとも最近の状況をみるとこうした主張がどれだけ牽強付会のゴリ押し論理なのかは明らかだ。出荷初期に価格暴騰現象を示した高冷地ハクサイは4大河川とはまったく関連のない海抜400メートル以上で栽培される。現場に一度でも行ってみればこうした事情は十分にわかったはずだ。それでもゴリ押しの主張を取り下げず政治的攻勢を続けた。


野菜は需給に敏感な品目だ。高冷地の作況を見ながら南部の野菜農家は作付面積を決める。そのため今年は本来4大河川近くで栽培される越冬物量が15%ほど増える見通しだという。この量が本格出荷されると中国産ハクサイまで重なり価格が暴落する懸念まである。高冷地の気象状況で作況が良くなかったことを4大河川に結びつけたことで南部の野菜農家の判断を揺らがせたことになる。これによりハクサイ価格が暴落し畑を掘り返さねばならない事態が広がるならだれが責任を取るのか。こうして物量が増えたことも4大河川のせいだというのか。孫鶴圭(ソン・ハッキュ)民主党代表は就任直後、「反対のための反対ではなく、国民がよく暮らせるようにする反対をしなければならない」と述べた。本当に農民の暮らし向上を願うなら、政治的利害関係を離れ、誤った市民団体の主張は選り分けて受け入れる節制が必要だ。



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