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【時論】金正恩は無人島に閉じ込められたロビンソン・クルーソー(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の建国者、金日成(キム・イルソン)主席によく似た27歳の幼い金正恩(キム・ジョンウン)が、北朝鮮の後継者として早期に登場することになった背景は何か。 核心は2つに集約される。 まず、金正日(キム・ジョンイル)委員長の病勢悪化による北朝鮮の体制危機だ。 北朝鮮は現在、国際社会で孤立国家として存在している。 このため金正恩の立場は、孤立無援状態の無人島に閉じ込められているロビンソン・クルーソーと似た状況だ。

まず金正恩が率いて行かなければならない北朝鮮の3代王朝世襲体制は、民主主義と市場経済に逆行する。 このため金氏王朝体制は世界体制と正面から衝突する。 北朝鮮は06年と09年の核実験による国連安保理の対北朝鮮制裁第1718号、第1874号の制裁を受けている。 さらに天安(チョンアン)艦爆沈事態のため、南北経済協力もほぼ中断状態にある。 国際社会から北朝鮮に入る現金通路はほとんど遮断され、ミサイルなど軍需物資販売による外貨稼ぎも停止状態になった。 金委員長の内部統治資金が減っている。 さらに金正日体制を支えてきた先軍思想の理念も、韓国と中国の改革開放の影響で弱まり始めた。 これに伴い、金正日体制に北朝鮮人民の忠誠心も低下している。

金正日体制は北朝鮮人民に食糧配給さえもきちんとできず、食糧危機状況を迎えている。 これはすなわち、金正日体制に対する北朝鮮人民の不満と抵抗感を高める要因として作用し、金正日体制の人民統制力を弱める要因になっている。 国家が解決できない食糧危機を人民が自ら解決するよう推奨し、その結果として形成されたのが市場だ。 金正日体制下の市場は二重的な機能をする。 人民が生計問題を自ら解決していく自給自足の場であると同時に、金正日体制に対する不満の場でもある。 これがすなわち昨今の金正日体制が迎えている焦眉の体制危機状況だ。

【時論】金正恩は無人島に閉じ込められたロビンソン・クルーソー(2)

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