|
どちらも絶対に負けられない試合。戦線はミッドフィルダーで形成された。12日にソウルワールドカップ(W杯)競技場で行われた韓日戦で両国は激しい中盤争いを繰り広げ、シュートチャンスも簡単には作れなかった。プレスがあまりにも強く、ボールを奪い取っても攻撃に転換できなかった。
変化のために趙広来(チョ・グァンレ)監督が取り出した最初のカードは奇誠庸(キ・ソンヨン)だった。後半に韓国が主導権を握れたのは、奇誠庸の積極的な攻撃参加のおかげだった。朴智星(パク・チソン)の代わりに先発出場したユン・ビッカラムは巧みにファウルを誘い、チームにチャンスをもたらした。奇誠庸のつま先からパスが何度か李正秀(イ・ジョンス)の頭に向かったが、南アフリカW杯のような劇的なゴールは生まれなかった。
日本は後半、主導権を奪われた後、本田を中心に反撃に出た。本田は独特の強いフィジカルと左足シュートで韓国ゴールを脅かした。後半終盤の左足シュートは鄭成竜(チョン・ソンリョン)の好セーブに阻まれたが、グラウンドでは断然引き立って見えた。右サイドから個人技で韓国DFをかわし、長谷部に決定的なシュートチャンスを作った場面は、本田がなぜ日本の次世代エースと呼ばれるかをはっきりと示した。
試合終了まで8分を残した時点で趙監督はユ・ビョンスとチャ・ドゥリを投入した。必ず勝つという執念の表れだった。ユ・ビョンスは積極的に動き回った。しかし8分という時間はあまりにも短かった。0-0で終わった試合。最優秀選手にはトップで韓国の攻撃を主導した朴主永(パク・ジュヨン)が選ばれた。
この日の引き分けで趙広来監督は就任後1勝1敗1分けとなり、今年最後の評価試合を締めくくった。韓国は日本と引き分け、日本戦の歴代通算成績を40勝12敗21分けとした。07年7月アジアカップ3-4位戦でPK戦勝利(公式記録は引き分け)を収めて以来5試合連続負けなし(2勝3分け)。韓国は今年、2月の東アジア連盟選手権大会(3-1勝利)、5月の親善試合(2-0勝利)と合わせて日本戦2勝1分けとなった。
この記事を読んで…