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【社説】大韓民国が軍部統治の栄養不良国家?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大韓民国を見る外国の教科書の誤りは深刻だ。「韓国正しく知る事業」に取り組む韓国学中央研究院が国会に提出した資料によると、07-09年の3年間に収集した外国の社会科教科書のうち韓国関連記述がある477種類すべてから誤りが見つかった。日帝強制占領期間に韓国経済を発展させたと糊塗する日本、韓国古代史の一部を中国史と歪曲する中国の誤った歴史認識はひとまず置いておこう。至急なのは、南米を中心に世界中の教科書で韓国に関する誤解と偏見が是正されていない点だ。チリでは韓国が「栄養不良国家」に分類されているのをはじめ、「ポルトガルの植民地」(パラグアイ)、「中国語の使用」(アルゼンチン)、「世界文化遺産がない」(メキシコ)、「軍出身統治」(イタリア)などと紹介されている。

実際、こうした誤りは数年前から指摘されてきた内容だ。外国の教科書の筆者が意図的に記述したとは考えられない。韓国に関する古くて誤った資料と情報が主な原因だ。私たちが怠ったために生じた結果としか説明できない。もう少し誠意を見せれば解決することだ。「国際援助を受ける国」という英国の教科書が昨年から「国際援助をする国」に修正されたのが良い例だ。

韓国に関する基礎的な統計から歴史・文化を正しく知らせることが急がれる。先進国は自国に関する外国教科書の誤りを正すのに限りなく努めてきた。日本の場合、1958年に外務省傘下の国際教育情報センターを設立、数十年間にわたり世界の教科書を分析しながら修正を促し、相当な成果をあげた。


今のように外国教科書の誤りの問題を韓国学中央研究院の担当研究家6人だけにまかせるべきではない。民間外交使節団「バンク」(VANK)のような民間レベルの活動も欠かせない。しかし日本のように外国教科書の収集、関連機関と著者の管理、誤りの是正確認などを体系的に担当する政府レベルの外交的接近と方策が要求される。外国の青少年が本当に韓国を「軍部統治の栄養不良国家」と把握してもよいのか。



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