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【社説】北朝鮮の行為と認めれば安保の欠点も直すことができる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
天安艦爆沈事件は涙を流して終えてはいけない。安保態勢にどんな欠点があったのかを徹底的に見極め、二度とこんな悲劇が再発しないように備えなければならない。そんな点から事件発生直前、事前の警告の兆しがあったのに疎かだったという民主党辛鶴用(シン・ハギョン)議員の暴露は大事なのだ。

辛議員は4日、国防委国政監査で「3月26日事件発生直前、わが軍は北朝鮮のサーモン級潜水艇と母船が北朝鮮港から消えた事実を捕捉してからも格別の警戒態勢をもたなかった」と当時、文字交信内容を公開した。これを普段にもあったことだとした国防部の安易な態度はとうてい納得しがたい。民族の悲劇である6・25(韓国戦争)の挑発が平和攻勢の中で行われたという厳然な歴史的教訓をもう忘れたという話か。まして北が報復を誓っていた時点だ。わが軍は骨を削って反省をすべきだ。

それなのに与党議員たちは国防部を庇護することに汲々としている。特に言葉尻をとらえて「野党も北朝鮮の仕業だと認めた」というなど政治的攻勢にだけ熱を上げている。重大な国家安保の問題を政略だけで進めるようで残念だ。野党の政治的立場を尊重し、具体的で実質的な後続措置が講究されることができるよう導いていくのが執権党らしい態度だ。


民主党もこの機会に態度をはっきりしなければならない。辛議員の暴露翌日、民主党朴智元(パク・チウォン)院内代表は「どうして大韓民国国軍にこんなことがあり得るか…それによって多くの韓国将兵が命を失った」と述べた。全賢姫(チョン・ヒョンヒ)スポークスマンも「政府が北側の兆しに徹底的に対応することができず天安艦事件が起こった」と論評した。あまりにも正しい言葉だ。政治的有・不利を責めることではない。それなら再発防止のための後続措置をとることが当然だ。

国防問題は国民の生命と財産がかかった問題だ。こうしたことを政治的理解によって事件の本質まで変質させてはいけない。壬辰倭乱の直前、党派で分かれ、日本の侵略の可能性をめぐり甲論乙駁したため、この地の民草はどれだけ残酷な苦痛を経験したのか。事実は事実と認めれば正しい対応策も出るのだ。



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