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【コラム】自滅を招く中国の高声外交(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
攻撃をする時は逆襲に注意しなければならない。 むやみに相手を攻めると不本意に弱点を表すこともあり、それが逆襲を受けるきっかけになったりもする。 攻勢が守勢に変わるのはあっという間だ。 攻撃をするにしても自らの立場を考慮しながら慎重にしなければならない。 何でも度が過ぎるとよいことはない。 それがこの世で生きる理致だ。

中国が日本を激しく攻撃している。 緒戦の勝利の気分に浮かれ、この際、日本を痛い目に合わせようと気勢が上がっている。 紛争水域で操業して拘禁された自国漁船の船長をありったけ圧力手段を動員して釈放させ、日本政府に謝罪と賠償までも要求している。 張り手を食らった日本に土下座までしろという注文だ。 中国ならそうできるのか。 易地思之(相手の立場で考える)の知恵はどこへ行ったか。 行き過ぎた力自慢はブーメランになって戻ってくることを知らないのだろうか。

5つの無人島と3つの暗礁からなる東中国海(東シナ海)の尖閣諸島(中国名・釣魚島)は面積をすべて合わせても7平方キロメートルにすぎない。 海上路の要衝で、周辺に石油とガスが大量に埋蔵されているというが、このいくつかの島のために戦争をするというのはナンセンスだ。 日米同盟が崩れない限り、中国が武力で尖閣諸島を占領することはないだろう。 どっちみち戦争をするものでないのなら、中国もこの辺りで退くのが上策だ。 日本はすでに今回の件で十分に屈辱を受けた。 これ以上の屈辱を強要するのは度が過ぎる欲であり、無理なことだ。 中国が言う実用主義と現実主義の外交原則にも合わない。


領土主権に関する限り譲歩はないという断固たる立場を、中国はこの機会に日本に示したかったはずだ。 19世紀末の日清戦争で勝利した際に日本が尖閣諸島を自国領土に編入させたことに悔しさを抱いているだろう。 日本から受けた歴史的な屈辱を返そうという思いもあるはずだ。 しかしいま尖閣諸島を実効的に支配している国は日本だ。 力を動員した圧力は反発を呼ぶ。 愛国主義で武装したネットユーザーの世論を中国政府が無視できないのは、日本政府が国民の反中世論を無視できないのと同じだ。 中国を重視するというのが執権民主党の外交路線だが、世論に逆らってまでそうすることはできないものだ。 向かい合って走る途中、今回は日本が先に立ち止まったが、次もそうするという保証はない。



【コラム】自滅を招く中国の高声外交(2)

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