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【社説】北は天安艦謝罪し、残った人道的支援拡大を

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が離散家族再会を申し入れた。特に「人道主義協力事業活性化」まで言及し、水害復旧支援の拡大を希望していることをほのめかした。北朝鮮の離散家族再会提案は昨年にもあった。核実験に招来された南北関係緊張局面を金大中(キム・デジュン)元大統領逝去弔問団派遣などで緩和しようとするジェスチャーを取った時点だ。今回も天安艦事件による冷え込んだ南北関係を解こうとする試みだと見られる。対外関係と南北関係が滞り、外部からの支援が大きく減ったことを突破しようとする考えも持ったはずだ。

北朝鮮は離散家族再会を両手兼将のカードとして活用してきた。南側が再会を望むときはまるで恩恵でも施すように応じながら食糧支援などを導き出し、逆の局面では南側が互応せざるをえないカードとして活用するのだ。離散家族再会という純粋な人道的次元の事案をこのように政治的に活用するのが我々としては不満な側面がある。しかし北朝鮮の提案を断ることもできない条件だ。今回も政府は北の提議に応じながら離散家族再会定例化まで逆提議する方針だ。

問題は離散家族再会だけで南北関係が真の意味で好転できるかどうかだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領は先週「南北関係を適切にしていこうと思う」「南北関係が正常関係に進むよう願う」「第2開城工団を建設することもできる」と南北関係改善に対する強い意志を見せた。北朝鮮の離散家族再会提議もこれに対する反応であるとみられ、楽観的見通しができるようにしている。しかし李大統領は天安艦事件に対する北朝鮮の「謝罪」を前提に提示した。離散家族再会が単純な「秋夕行事」に止まらず、南北関係改善の突破口になるためには必ず越えなければならない山が天安艦事件であるのだ。


南北当局はこれから開催される南北赤十字会談に突破口を見つけるために最善を尽くさなければならない。例えば北朝鮮は天安艦事件に対して適切に謝る案を探索して、これを誘導するために南側は人道的次元の支援規模を大きく増やす案を検討する必要がある。北朝鮮が自ら食糧と復旧資材が切実に必要な状況だと明らかにしているため、ますますそうだ。

南北とも冷戦の局面を無制限引きずることはできない状況だ。核問題解決を望む米国と中国など周辺強国の要請がますます強まっている。韓国は11月、G20首脳会議を控え、緊張緩和の必要性がある一方、沈んだ南北経済協力の拡大を望む声も大きい。後継者体制構築過程で「2012年強盛大国」を掲げた北朝鮮の立場では南北関係改善なしに慢性的な経済難を打開する方策がない状況だ。今回だけは南北が相手の立場で考える真正性を発揮して所期の成果をおさめることを期待する。



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