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「柳長官が娘の採用のために資格要件と試験方法を変えた」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
3日、外交通商部は柳明桓(ユ・ミョンファン)外交部長官の娘ヒョンソンさん(35)の単独特別採用をめぐる波紋が拡がり、始終騒々しい雰囲気だった。ユ長官はこの日午前、記者会見を自ら要望して娘の公式採用の応募を取り消すと明らかにしたが、論難は消えなかった。この日、外交部ホームページ掲示板は柳長官を批判して外交部に抗議する書き込みで炎上した。ポータルサイト「Daum」では、この日、午後まで1000人以上のネチズンが柳長官に対する検察の調査を促す請願運動に署名した。外交部関係者たちは「ヒョンソンさんの採用に手続上、問題はなく、長官が急いでヒョンさんの志願を取り消して謝った」という点を強調し、波紋が下火になるのを期待した。しかしこれらは「結局、世論の行方が事態を決める」という見通しに同意する雰囲気だった。外交部高位関係者は3日、午後「我々の立場は青瓦台に伝えた」とし「もう世論の動きを待つほかない」と息苦しい心情を仄めかした。

外交部のある官吏は「外交部の子供だからと資格を持っていながら外交部に入れないのはむしろ逆差別だ」とし「今回の事件はヒョンソンさんが2006年から約3年間、外交部で働いた当時の勤務態度などとも関連があって問題になったのではないかと思う」と言った。これについてヒョンソンさんが無断欠勤をしたとか、本人の代わりに柳長官の夫人が担当課長に電話して娘が欠勤すると知らせたなどという説が出回っている。しかし事実かどうかは確認されていない。外交部のある関係者は「世論があまり一方へ偏るようで残念」と話す。しかし外交部の一部では「今回の事態の最大の被害者は外交部の職員たち」とし「実力を持っていたとしても、1人しか選ばない外交部契約職採用試験に娘が応募すること自体が問題になることがあり得るとし、長官が認識できなかった点が残念だ」という指摘もある。これに対して外交部当局者は「(ヒョンソンさんが)昨年まで通常分野に勤務し、結婚して休職を要請したが、契約職は休職できないため仕方なく辞職した」とし「今回の公告を見て過去に勤めた分野(通常職)である上、本人の資格要件が十分だと思って志願したようだ」と話した。

一方、パク・ヨンソンメディア改革市民連帯対外協力局長は3日、自分のツイッターに「柳長官が娘の採用のために資格要件と試験方法を変えた」と主張した。2009年FTA通常専門契約職公務員公告には資格要件が「国内・外弁護士資格所持者または関連分野博士学位を取得した者」と限定されていたが、2010年、同じ職を採用する公告には「関連分野の博士の学位を取得した者または関連分野修士学位取得後2年以上関連分野勤務経歴者」と範囲を広げた。博士学位がなくてもヒョンソンさんのように関連分野勤務経歴があれば志願が可能になるように変えたというのがパク局長の主張だ。また試験過程も2009年には1次書類選考→2次語学評価・外交力量評価→3次深層面接で、2010年には1次書類選考→2次深層面接に簡素化された。これに対して外交部高位関係者は「2009年と2010年選抜した職は、名称は同じでもカテゴリーが違う」とし「2010年は27の専門契約職を選ぶ過程で(ヒョンソンさんが志願した)FTA通常分野があいにくにも1次公告で全員脱落したため、再公告を出したものであり、(ヒョンソンさんだけのために)変えたということではない」と話した。


外交消息筋は「今回のほかにも外交部は1990年代以後、特採制度を取り入れ以来、前・現職外交部高位官吏の子供たちの入部と関連し、優遇措置ではないかと議論になったが、うやむやにされたことがあった」とし「外交官特採に客観性と透明性を強化しなければならない」と指摘した。



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