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【噴水台】招魂

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



 「散り散りになった名前よ!/空中に分散した名前よ!/呼んでも主のいない名前よ!/呼ぶと私が死ぬ名前よ!//深重に残っている一言は/とうとう話せなかったんだ/愛する人よ!/愛する人よ!」(金素月の詩「招魂」)

招魂は儒教式礼法に基づくものだ。昔の人は人が一度息を引き取れば魂が肉体から抜けると考えた。魂が遠く離れる前につかまなければならなかった。屋根に上がり、死んだ人が着ていた服を「北マン山川」がある北側に向かって振りながら戻ってこいと3度「復」を叫んだ。このため皐復ともいう。


王が死去した時も招魂をした。内侍1人が王の服を持って屋根に上がる。北側に向いて立ち、内侍は左手で襟を、右手では服の下側を持って「上位復」を3度叫んだ。王の魂よ、お帰りください--。そしてすぐに王の服を屋根の下に投げる。そうすると下で待っていた別の内侍がこれを受け、宮中の王の遺体の上に服をかぶせる。王の魂を体内に戻すためだった。(シン・ミョンホ著、「宮中文化-朝鮮王室の儀礼と生活」)

中国の安徽省では子どもが死亡すれば招魂をした。「どこでさ迷っているのだ、家に戻れ。どこで震えているのだ、家に戻れ」と叫ぶと、後に別の人が「子が戻った」と話す。四方でこのように叫ぶ間、一人は家から亡くなった子どもの服を持って出てきて、家の近所に掛ける。そして木の葉や草が動くか、虫が飛ばないかを注意深く観察する。霊魂が戻ったという信号であるからだ(フィリップ・クン著「霊魂を盗む人たち」)

「霊魂よ、安らかに眠れ、平和の中で」で始めるシューベルトの歌曲「万霊節のための連祷」はドイツ・バイエルン地方の風俗から始まった。バイエルンの女性たちはヒースの花が咲く季節になると、子どもの時に亡くなった人たちの墓へ行って花をまき、歌で霊魂を慰めた。

花をまくのは花びらのように散った命に捧げる慰労だ。仏教の散華功徳も同じ考えだ。「天安」沈没のためペクリョン島沖で46人の花のような命が散華した。うち8人はまだ行方が不明だ。桜の花が白く散華する。復、復、復。帰って来い、帰って来い、必ず帰って来い。

グ・ヒリョン社会部門記者



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