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中国は専門チームまで作って略奪文化財返還に積極的だ。中国国家文物局は15日「略奪された中国文化財を保管中の国々に公式的に文化財返還要求をする」と明らかにした。略奪・盗掘など不法搬出された文化財に限って所有権を主張するというのだ。これは昨年、中国から奪われた動物ブロンズがパリ・クリスティー競売に出品されたのがきっかけとなった。ネズミとウサギの頭ブロンズ像は19世紀末、北京の円明園から略奪されたものとされている。この事件で中国は自尊心に傷をつけられた上、国民の間で略奪文化財返還世論が高まった。現在、中国の文化財タスクフォースチームは米国、イギリス、フランスなどを回って略奪文化財実態を把握中だ。
エジプトも海外文化財還収に積極的だ。エジプトは昨年12月、フランスルーヴル博物館から古墳の壁画5点を返してもらったのに相次ぎ、先月末、3000年前木管文化財1点を米国から取り戻した。文化財関連協力断絶と執拗な交渉の結果物だ。エジプトはイギリス大英博物館が所蔵したロゼッタストーンとドイツにあるネフェルティティ王妃の胸像も取り戻すという計画だ。
一方、略奪文化財返還という共通課題を抱いているエジプト、ギリシア、中国、ペルーなど30カ国は、来月カイロで文化財返還を論議する国際会議を開くことにした。これらの国家はこの会議で西側諸国に返還を要求する文化財リストを作ることにした。
ギリシア・エジプト・中国も「略奪文化財還収運動」中(1)
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