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【社説】大学スポーツまでが審判買収で汚れるとは

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 大学サッカー部の監督が常習的に審判を買収して勝負を操作し、警察に捕まるというとんでもない事件が報道された。警察は、08-09年に開かれたサッカー大会で審判10人に約2300万ウォン(約180万円)を渡した高麗(コリョ)大前サッカー監督に対する拘束令状を請求し、審判10人を書類送検した。高麗大は昨年の延世(ヨンセ)大との定期戦をはじめ、審判を買収した試合ですべて勝ったという。金を受け取った審判は警察に「反則ともいえないプレーに反則を与え、退場までさせた」と明らかにした。正々堂々とやるべきスポーツ、それも規則を最も順守すべき大学スポーツでこうした醜態が出てくるとはあきれてしまう。

国内のスポーツ界で審判買収や勝負操作などの声がなかったわけではない。チョン・シンイル大韓レスリング協会長が北京オリンピック(五輪)で審判に金銭を渡したという法廷陳述で物議をかもしたのはわずか2カ月前だ。1988年ソウル五輪でもサッカーやハンドボールなどで韓国が審判判定と関連して疑惑の眼差しを受けたし、2002年韓日ワールドカップ(W杯)当時も審判の判定に対して国際的な非難があった。しかし実体が確認されたわけではなかった。ところが今回はフェアプレイを生命とする大学スポーツで汚染実態が赤裸々になったのだ。衝撃と波紋が大きいだけに、厳重処罰と格別対策を講じなければならない。

大学スポーツが手段と方法を問わず勝てばよいという勝利至上主義に陥れば、活動の場を失ってしまう。公正な競技を避けて審判買収をするのは、学生選手の貴重な汗を汚す非教育的行為だ。決してサッカー監督個人の問題として済ませてはならない。監督が審判にお金をばらまき、選手の父兄から集めたチーム運営費1億7000万ウォンを横領するの防げなかった大学側の責任も決して軽くはない。協会所属の審判が10人も賄賂の誘惑に負け、審判の配分を担当する協会委員が不正に加わるほど管理監督がずさんなサッカー協会も問題だ。大学と協会は不正行為に対する処断と再発防止のための根本対策を用意するのが、こうした汚名をそそぐ道であることを銘記しなければならない。

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