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LG労組委員長「トヨタ危機、労組は何をしているのか」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 LG電子の労働組合は労組の社会的責任と創造的資本主義の精神を労働運動の新たな焦点に取り上げた。パク・ジュンス労組委員長(56)は「労働者の権利ばかり主張する労組活動は消えていく時期になった」と述べた。

パク委員長は1986年にLG電子慶尚南道(キョンサンナムド)昌原(チャンウォン)工場に入社し、冷蔵庫などの品質管理業務を担当した。08年1月からLG電子労組委員長を務めている。韓国労総慶南本部議長を兼ねている。

--労組がビル・ゲイツ氏の創造的資本主義に言及している。


「創造的資本主義と労組の社会的責任は同じ脈絡だ。企業にだけ社会的責任を強要する時代は過ぎた。権利を主張する前に、それに相応する責任と義務を果たすのが経営パートナーとしての(労組の)役割だ」

--労組の社会的責任を強調し始めたきっかけは。

「1月に労組の社会的責任憲章を宣言した当時は、まだ具体的な計画はなく構想だけだった。その中でトヨタ自動車の品質危機が深刻化した。世界の人々から愛されてきた車が突然、無視されることになったが、その間、労組は何をしたのだろうか。トヨタ労組は経営に協力すると述べたが、危機の状況で棒立ちになっている。これでは企業は持続可能な成長ができず、その企業に務める人の雇用も不安になる。消費者を満足させるために労組ができることを見つけなければならず、より良い製品を作るための決心が必要だ」

--世界の顧客にどんな方法で労組が品質を保証するのか。

「LGE USRというマークを品質保証マークとして活用する計画だ。スウェーデンの労組(事務労総のTCO)は90年代後半に品質保証マークを出した。今では欧州連合(EU)がTCOマークを採択している。このためTCOマークが付いていない製品は欧州で販売できないようになった。韓国の労組はなぜこういうことができないのか。グローバル企業にふさわしく全世界の人々が満足する製品を作り、これを労組が保証すれば、企業は持続可能な成長ができる」

--労組だけでこういうことが実現できるのか疑問を感じる。

「もちろん経営陣と一緒にしなければならない。このため労使が共同で参加するドイツ式評議会のUSR評議会を最近構成した。労組から12人、会社側から9人が参加する。この評議会では四半期別に具体的な実践実績と計画を議論する。懸案と当面の課題も解決していくことになる。また学界や政府・マスコミなど各分野の専門家で構成された諮問団も整えている」 



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