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天皇の百済学の指南役、上田正昭教授
「日本が韓国を強制併合してから100年を迎え、天皇が両国の友好と親善のために韓国を訪問することはとても意味が大きいと考えます」
京都大学の上田正昭名誉教授は、日本の古代史研究の最高権威者だ。韓半島など東アジアとの関係の中で研究してきた。特に天皇の「百済学の指南役」とも言える。昨年12月に京都府亀岡市にある上田教授の自宅を訪れた。上田教授は「3回にわたり天皇と会ったが、私の本を読むなど百済に対し相当な関心を持っていた」と明らかにした。また、「2008年11月に京都で2時間にわたり夕食をしたときは百済復興の最後の戦闘である663年の白村江の戦い、武寧(ムリョン)王、百済仏教の日本伝来などに対して多くの質問をした」と述べた。
天皇は2001年12月に自身の誕生日の際の記者会見で、「桓武天皇の生母が百済武寧王の子孫だったと続日本記に記録されており、韓国との縁を感じている」と述べた。古代日本の皇室と韓半島の血縁関係の可能性について天皇が言及したのは初めてだった。上田教授は「2001年の発言は準備された資料にあったものではなく、天皇が突然述べたもの」と明らかにした。宮内庁が反対するかもしれないと懸念して天皇が「爆弾宣言」を行ったと解釈できる。上田教授は1965年刊行の本で韓半島が日本の皇室の血統と日本古代史に及ぼした影響について指摘している。
――2010年は日本が韓国を強制併合してから100年になる年だ。
「日本は過去の侵略と植民地により朝鮮民族の多くの人たちに多大な被害を与えた。言葉と名前、命まで奪った。私がしたことではないが、先輩たちの過ちをとても申し訳なく思う」
――天皇の訪韓可能性は
「天皇は平和ととても愛する人だ。過去の戦争について反省し、平和憲法を守らなくてはならないという思いを持っている。戦争被害者すべてに対する感情も熱い。(太平洋戦争当時に激しい戦闘が起こった)サイパンと沖縄にも行ってきた。しかし天皇の訪韓については日本の右翼がとても反対している。最終的には政界が結論を下すだろう」
――天皇が必ず行きたいと言えば可能なのか。
「政府が皇室予算を決定しており皇室の行動は政府にかかっている。韓国政府が日本政府を積極的に説得することが天皇訪韓を可能にする道だ」
「天皇は過去の戦争について反省している」(2)
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