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現代自動車を狙うトヨタの刃先(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



現代自動車は強大な市場支配力を利用し、新モデル発表するごとに旧モデルより10%以上価格を上げている。現代自動車が全営業利益の大部分を占める韓国市場にブレーキをかけなくてはならないとトヨタは考えたようだ。特に現代自動車の営業利益の核心である「グレンジャー」と「ソナタ」を狙って「カムリ」を市場に発表し、ホンダ「アコード」と日産「アルティマ」の進出を誘導したところが尋常でない。

トヨタは韓国市場で価格を大幅に下げながら、良い品質とアフターサービスで消費者にアピールすることができる。こうなれば現代自動車の市場独占に不満があった消費者のために、現代自動車は思いのままに価格を上げることができなくなる。国産品愛用という愛国心マーケティングはもう通じにくい。現代自動車がお茶の間で消費者の心をとらえることができないなら、「グローバルビッグ3」に跳躍するための計画に大きな支障が生じる。


トヨタの韓国進出は市場競争を渇望していた韓国の消費者の立場からは明らかに嬉しいことだ。これまで韓国市場で殿様商売をしてきた現代自動車は手ごわい相手に会った。トヨタとしては損することがない。韓国進出のための莫大な投資はトヨタのディーラーシップを獲得するために過当競争をした国内企業が行ったし、車種も既存のモデルをそのまま持ってきた。輸入業務もレクサスを輸入したトヨタコリアがそのまま遂行するので韓国進出のために多額の投資はしなかった。トヨタの刃先は韓国経済の中枢に成長した現代自動車をねらっている。われわれがトヨタの韓国進出をただ歓迎してばかりはいられない理由がここにある。

自動者評論家ファン・スンハ





現代自動車を狙うトヨタの刃先(1)


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