数年前からうつ病を訴える20代の大学生患者が急増している。それも初期の症状ではなく、かなり重症になってから訪れる。「ああ、いくら広報をしても精神科治療に対する偏見の壁は高いのだなあ」と思われた。ところが、いろんな患者と会っている間に「現代的なライフスタイルの変化」も影響しているという点を発見した。典型的な特徴は次の通りだ。
最初は「憂うつな気分」が「もともとの感情」と異なるという点を区別することができた。その異なる感じの克服に努める。しかしその感じが長引き、憂うつな感情に包まれる中を生きていけば問題が広範囲に広がっていく。うつ病的な考え方や行動が自分の性格のように固まってしまう。
特に性格形成に重要な時期の20代初め、半ばを治療しないうつ病を持ったまま長い期間を過ごしてしまえば、いったい何が正常的な感情なのか、基準点を失ってしまい、憂うつさが性格の背景色のようなものになる。それで、治療後に好転した後も「浮かれすぎているようだ。おかしい」とし、不自然に思うアイロニーが発生し、そのうち再び憂うつのドロ沼にはまる。
20代のうつの状態が「性格化」に至るまで、病状が進む原因は何だろうか。ゆっくりとこれらをカウンセリングしている間に、最近の大学文化や都市的なライフスタイルとのかかわりが深いという点を発見できた。地方出身学生の場合、以前には下宿や寮で生活することが多かった。その時代には少なくとも下宿の大家や舎監が世話をし、裕福な家庭の学生でなければ大半の場合、ルームメートがいた。
下宿で一緒に食事を取り、隣の部屋に誰が住んでいるかも知っており、その縁から一生の友達になるケースも多かった。だから誰かの表情が暗かったり、不機嫌そうに見えたりすると、そばで慰めるなど問題が発生すれば早期の措置が可能だった。
ところが、近ごろの学生が好む住居の形はいくら小さくてもワンルームだ。国家試験を準備する人のための考試院(コシウォン)もワンルーム化している。隣の部屋に誰が住んでいるかも知らず、知ろうともしない。学校でも事情は似ている。学部制になってから募集の単位が拡大された。低学年の時には所属感を得にくく、先輩と後輩の関係も以前より弱まった。その上、大学に通いながら翌年の受験準備や編入学が日常化し、連絡が取れなくなると「別の勉強を始めたのだろう」などと推測してしまう。
これが最近の「関係の特性」である。そして、それが「クールライフ」と思われる。問題は、そうした過程で「凍えて死んでしまう人」が出てくるということだ。また「深い感情のぶつかり」を体験できなかったため、小さなトラブルにもすぐ壊れてしまう。そこから始まってうつ病が進むと、数カ月もワンルームから出てこなくなり、インスタントフードや酒ばかり飲んで過ごす20代が多い。外部では誰もそうした状況に気付かず、関心もない。結局、学期が終わるころ行政室から自宅に連絡があり、真相がわかるケースが多い。その時点にはすでに「心の病」は深まり、治癒はそれだけ難しい。
現代都市の生き方は「クール」を基調にし、個人の生き方を尊重する。しかし、その個人的な生き方の中で火にあたることもできず、縮んだ心が凍り付いてしまった20代も一方では増えつつある。都市的なライフスタイルの変化がうつ病の死角を作り出している。
ハ・ジヒョン建国(コングク)大学医学部教授(精神科)
【今日のイチオシ記事】
・ 韓国の自動車市場が閉鎖的?
・ 中国メディア「韓国女性芸能人の性売買名簿」報道波紋
・ 東方神起3人「サインは偽造」、SM「文書自体が偽造」
・ 「世界経済回復は容易でない…90年代日本型長期不況も」
・ 李承?첂助言「泰均よ、風を読め」
・ 次世代戦車「黒豹」試運転中に重大な欠陥
最初は「憂うつな気分」が「もともとの感情」と異なるという点を区別することができた。その異なる感じの克服に努める。しかしその感じが長引き、憂うつな感情に包まれる中を生きていけば問題が広範囲に広がっていく。うつ病的な考え方や行動が自分の性格のように固まってしまう。
特に性格形成に重要な時期の20代初め、半ばを治療しないうつ病を持ったまま長い期間を過ごしてしまえば、いったい何が正常的な感情なのか、基準点を失ってしまい、憂うつさが性格の背景色のようなものになる。それで、治療後に好転した後も「浮かれすぎているようだ。おかしい」とし、不自然に思うアイロニーが発生し、そのうち再び憂うつのドロ沼にはまる。
20代のうつの状態が「性格化」に至るまで、病状が進む原因は何だろうか。ゆっくりとこれらをカウンセリングしている間に、最近の大学文化や都市的なライフスタイルとのかかわりが深いという点を発見できた。地方出身学生の場合、以前には下宿や寮で生活することが多かった。その時代には少なくとも下宿の大家や舎監が世話をし、裕福な家庭の学生でなければ大半の場合、ルームメートがいた。
下宿で一緒に食事を取り、隣の部屋に誰が住んでいるかも知っており、その縁から一生の友達になるケースも多かった。だから誰かの表情が暗かったり、不機嫌そうに見えたりすると、そばで慰めるなど問題が発生すれば早期の措置が可能だった。
ところが、近ごろの学生が好む住居の形はいくら小さくてもワンルームだ。国家試験を準備する人のための考試院(コシウォン)もワンルーム化している。隣の部屋に誰が住んでいるかも知らず、知ろうともしない。学校でも事情は似ている。学部制になってから募集の単位が拡大された。低学年の時には所属感を得にくく、先輩と後輩の関係も以前より弱まった。その上、大学に通いながら翌年の受験準備や編入学が日常化し、連絡が取れなくなると「別の勉強を始めたのだろう」などと推測してしまう。
これが最近の「関係の特性」である。そして、それが「クールライフ」と思われる。問題は、そうした過程で「凍えて死んでしまう人」が出てくるということだ。また「深い感情のぶつかり」を体験できなかったため、小さなトラブルにもすぐ壊れてしまう。そこから始まってうつ病が進むと、数カ月もワンルームから出てこなくなり、インスタントフードや酒ばかり飲んで過ごす20代が多い。外部では誰もそうした状況に気付かず、関心もない。結局、学期が終わるころ行政室から自宅に連絡があり、真相がわかるケースが多い。その時点にはすでに「心の病」は深まり、治癒はそれだけ難しい。
現代都市の生き方は「クール」を基調にし、個人の生き方を尊重する。しかし、その個人的な生き方の中で火にあたることもできず、縮んだ心が凍り付いてしまった20代も一方では増えつつある。都市的なライフスタイルの変化がうつ病の死角を作り出している。
ハ・ジヒョン建国(コングク)大学医学部教授(精神科)
【今日のイチオシ記事】
・ 韓国の自動車市場が閉鎖的?
・ 中国メディア「韓国女性芸能人の性売買名簿」報道波紋
・ 東方神起3人「サインは偽造」、SM「文書自体が偽造」
・ 「世界経済回復は容易でない…90年代日本型長期不況も」
・ 李承?첂助言「泰均よ、風を読め」
・ 次世代戦車「黒豹」試運転中に重大な欠陥
この記事を読んで…