李明博（イ･ミョンバク）大統領が東南アジア巡回後初出勤した２６日にも青瓦台は「南北首脳会談論議のためのシンガポール接触」に対して沈黙を続けた。李大統領が駐在した首席会議でも関連内容は一切論議されなかったとパク・ソンギュスポークスマンは伝えた。青瓦台と政府の外交安保ラインはシンガポール秘密接触そのものは非公式的に認めている。政府の核心関係者は「南北間の追加接触計画で決められたものは全くなく、首脳会談問題が浮上することは近いうちにはない」とし「シンガポール接触では互いの立場の違いが大きいという点だけ確認した」と述べた。北核問題解決のための首脳会談にならなければならない上、金正日総書記の答礼訪問形式が望ましいという韓国側の立場に北朝鮮が難色を示したという観測と一致する部分だ。

しかしそれ以外の部分に対し、政府関係者たちは緘口した。特に金養建（キム・ヤンゴン）労働党統一戦線部長に会った韓国側関係者が誰なのかについては「絶対秘密」とした。「接触事実と場所などがすべて明らかになった状況で、接触窓口に関する保安だけは守られなければならない」という雰囲気からだ。「過去に接触した人物が今後、再び接触することが大いにあり得るので、この部分だけは言うことはできない」ともいわれる。

現在、挙論されている人物の大部分が「自分ではない」と否認する中、現在としては「汝矣島政界出身のよく知られた人物」という主張が最も有力だ。政府のある核心関係者は「南北接触した本人も、思ったより事態が大きくなって驚いているようだ。たやすく表には出ないだろう」とし「これまで李大統領を助けてきたが、現政権で量感が大きくはない人物と聞いている」と述べた。また別の政府核心関係者は「大統領選挙時、李大統領を助けたＬ氏やＫ氏が行ったと思う」と述べた。


最初、最も有力視された人物は金徳竜（キム・トクリョン）民族和解協力汎国民協議会（民画協）常任議長だった。大統領国民統合特補でもあった８月、金養建部長が故金大中元大統領の弔問団の一員としてソウルを訪れたときも彼に会い、何より弔問団の李大統領面会成功過程にも大きな役割を果たした。

しかし政府核心関係者は「金議長ではない」と言う。李相得（イ・サンドゥク）議員や柳佑益（リュ・ウイク）元大統領室長も挙論されているが可能性は高くないというのが大方の見方だ。李議員の場合、北側には歓迎される人物だが、大統領の実兄が対北問題に直接出ることは負担があるという分析が多い。柳元室長に対しては「李大統領の信任は厚いが北朝鮮と接触した経験はない」という指摘も出ている。



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