北朝鮮の臨津江(イムジンガン)無断放流に対する釈明がむしろ国民感情を刺激している。北朝鮮はダムの水位が上がって放流し、今後は大量放流する場合、事前に通知すると明らかにしたが、それだけだった。放流することになった経緯の説明も納得できないうえ、人命被害についてはいかなる言及もなかった。あきれてしまうような態度だ。北朝鮮が意図的に南側の同胞を怒らせようという目的でなかったとすれば、韓国政府の要求通り納得できる経緯の説明とともに謝罪からしなければならない。
ダムの水位が高まって放流したという北側の釈明からして信じることができない。最近の降水量で、深夜に、それも短い時間に大量の水を放出する理由があったのか。ダムが崩壊寸前でない限り、昼間にもう少し長い時間をかけて放流するのいうのは常識だ。さらに北朝鮮は以前にも何度か突然の放流で臨津江周辺の漁民に莫大な財産上の被害を与えたことがあり、今回も南側に被害が発生することを十分に予想できたはずだ。こうした状況を考えれば、北朝鮮が故意に挑発したという疑いまで生じる。境界地域のダム管理は北朝鮮内閣とともに軍部が管掌している。不純な軍事的・政治的目的で今回の事件を起こしたのではないのか、釈明する必要がある。
特に人命被害に対して一言もないのは人間的道理にも外れる。週末の楽しい時間を過ごしていた家族が命を失っているのだ。親と夫、子どもを失って号泣する姿を北朝鮮側も見たはずだ。それでも謝罪どころか、悪びれた態度さえも見せない。こうでも「民族同士」を口にするのだから我慢は限界だ。大韓航空機爆破事件のように罪のない民間人を相手にしたテロを起こす北朝鮮の姿は変わっていない、と言われてもしかたがないだろう。
政府は今回の事件の処理を絶対うやむやにしてはならない。納得できる釈明と謝罪を必ず受ける必要がある。また今回のような事件が再発しないように徹底した対策を講じるべきだ。臨津江水害防止のための南北協議を進展させるのはもちろん、今回のような事件への対策も打ち立てなければならない。
私たちは過去の政権10年を含めて、北朝鮮に対して政府レベルの食糧・肥料支援はもちろん、民間レベルでもさまざまな支援をしてきた。過去2年間に北朝鮮の核実験とミサイル試験などで対南威嚇が強化され、対北朝鮮支援が大幅に減少したが、完全に中断されたわけではない。最近、金大中(キム・デジュン)元大統領の逝去を前後に北朝鮮が対南融和策を見せ、南北関係が改善されるという期待が高まり、これに伴って対北朝鮮支援も回復する兆しが表れていた。しかし今回の事件はこうした雰囲気に冷や水を浴びせた。対北朝鮮交流活性化を支持する人たちの立場が狭まるだけだ。北朝鮮が本当に南北関係の進展を願うなら、今回の‘水爆弾’に対する南側の怒りをまずなだめなければならない。
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