北朝鮮は７日午後、臨津江（イムジンガン）のダムの水を無断放流したことに関し、「上流にあるダムの水位が高まり、５日夜から６日未明にかけて緊急放流することになった」と明らかにした。

北朝鮮は‘関係機関’名義で鄭鍾煥（チョン・ジョンファン）国土海洋部長官に送った通知文で、「今後、臨津江下流での被害を防ぐため大量の水を放流する場合は南側に事前通報する措置を取る」と伝えてきた。韓国政府がこの日午前、北朝鮮側に送った通知文で人命被害が発生したことに対して遺憾を表明し、事故原因を説明するよう要求していた。

千海成（チョン・ヘソン）統一部報道官は「北朝鮮側の通知はわれわれが納得できる水準ではない」とし「深刻な人命被害について全く言及されていない点を遺憾に思う」と明らかにした。


千報道官は「政府は北朝鮮側が事前通報すると述べた点に留意し、今後、被害防止のための南北間協議を推進していく考え」と述べた。これを受け、０６年６月に中断された臨津江水害防止実務接触をはじめとする南北間協議が再開されるとみられる。

一方、韓昇洙（ハン・スンス）総理は臨津江事故現場を訪れ、「今回の事故の原因は北朝鮮にある。北朝鮮は事故の原因について説明しなければならない」と述べた。政府はこの日午後、緊急関係部処次官会議を開き、水位早期警報伝達システムの補強など対策を講じることにした。



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