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民主党勝利の勢い固めるか…早くも組閣下馬評/日本

30日に実施される日本の衆議院総選挙で、野党第1党の民主党が圧勝することが予想され、新内閣の組閣下馬評が早くも飛び交うなど、政権交代ムードが高まっている。民主党の圧勝予告は朝日新聞が20日に「民主党が300議席を占め自民党は100議席余りに急減するだろう」という世論調査結果を初めて報じた時にはまだ現実性は大きくなかった。

しかし21日に読売新聞、日本経済新聞が、「民主党300議席以上可能」という世論調査結果を相次ぎ公開し、民主党が勝利への勢いを固めていることを確認させた。22日には毎日新聞、共同通信もほぼ同様の調査結果を出した。自民党は投票日を1週間後に控えても劣勢を挽回できずにいる。480人を選出する衆議院選挙で民主党が241議席以上を確保すれば単独で政権を獲得できる。

こうした選挙ムードに民主党代表の鳩山由紀夫内閣の早期発足と組閣人選についての構想も現れている。3大要職の財務相・外相・官房長官には政治家が入閣する見通しだ。それぞれ藤井裕久最高顧問、岡田克也幹事長、菅直人代表代行らの名前が上がっていると産経新聞が23日に報じている。


財務相に名前が上がった藤井最高顧問は旧大蔵省出身という点が大きく作用している。民主党は政権獲得後に麻生太郎首相主導で自民党が編成した来年度予算を立て直す方針だ。したがって時間がないため予算と財政に精通した藤井最高顧問が適任ということになる。外相候補の岡田幹事長は党内で次世代首相候補として注目されるほどリーダーシップと信望が高く安定感が必要な外相に適任という意見が集まっている。内閣報道官の官房長官は菅代表が務め官僚集団改革に重要な役割を担う計画だ。

鳩山代表は社民党・国民新党と連立政権を構成したいと公言しているため、福島瑞穂社民党党首と亀井静香国民新党代表代行の起用も予想されている。15日に民主党入りした田中真紀子元外相も総選挙の勝利に一定部分寄与するものとの判断から閣僚候補に挙がっている。民主党が新設することにしている年金担当相には年金管理の問題点を暴露し「ミスター年金」と呼ばれる長妻昭議員の名が挙げられている。

また国会を総括する党幹事長には民主党の実権者の小沢一郎代表代行の名が挙がった。鳩山代表は小沢代表代行について「選挙に精通し党の団結力を高めた。相応するポストを任せたい」と重用する意向を明確に示している。副首相を新設し小沢代表代行に最高の礼遇をすることも検討されている。



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