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ソウル大のキム・ビンネリ教授チーム(生命科学部)が胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の状態を維持させる細胞内のタンパク質を新たに発見した。
20日、キム教授チームによると、細胞内で多様な遺伝子をコントロールする「マイクロRNA」がどんな過程をたどって生成され消えていくのかを研究していたところ、TUT4という新たなタンパク質がこの過程にかかわっている事実を確認できた。
同チームはES細胞を用いて実験を行った。細胞内の「let-7」、マイクロRNAが関心の対象だった。このRNAが細胞内で増えれば、肝臓がんの細胞の成長が足踏み状態になる代わりに、ES細胞は一般細胞に分化するという事実に注目した。
昨年発見したLin28というタンパク質と今年見つけたTUT4が、let-7・マイクロRNAに付いてなくしてしまうという事実を確認した。その結果、let-7・マイクロRNAの細胞内の量が減り、ES細胞は分化せず、そのままの状態を維持した。
2種類のタンパク質がES細胞の生成と維持に必須的だという事実を究明したのだ。同研究の結果は世界的な生命科学ジャーナル「セル(Cell)」(21日付)に掲載された。キム教授は「今回の研究はES細胞を效率的に培養し利用する技術の理論的な基礎を提供する」と話した。
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