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密かな誘惑-「ラーメン、食べていきますか」
イ・ヨンエは2001年、映画「春の日はすぎゆく」で密かに挑発する魅力を発散した。それを集約する言葉がこの映画で流行語になった「ラーメン食べていきますか」だ。地方放送局プロデューサーのウンス(イ・ヨンエ)がサンウ(ユ・ジテ)を自分の家に連れて来て誘惑するときに使ったせりふだ。密かにフェロモンを振り撤く男女の求愛をこのように韓国的に表現したことがあっただろうか。イ・ヨンエは愛の前で揺れる女心を微妙に演じだ。イ・ヨンエの演技が再評価を受ける瞬間だった。
2000年、映画「JSA」で注目を集める演技をしてから、イ・ヨンエの本質的な魅力を見せた作品だった。パク・チャヌク監督は「春の日はすぎゆく」を見て「JSA」でイ・ヨンエを通じて自分が引き出せなかった部分を見つけ、イ・ヨンエキャスティングを前提に「親切なクムジャさん」を企画した。
挑戦的女性像-「味覚を失いました」
イ・ビョンフンプロデューサーのMBCドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」はイ・ヨンエを韓流スターにした。イプロデューサーは、チャングムのキャスティングをめぐり、量感がありながらも常に放送に登場していない女優を探し、テレビでは「花火」以後3年、映画では「春の日はすぎゆく」以後、2年という空白のあったイ・ヨンエを選択した。結果は完全に成功した。
イ・ヨンエは時代劇というジャンルを通じて能力のある女性が男性たちの社会を変えていく姿をわかりやすく描き出した。「味覚を失いました」などのせりふも流行語になった。中東・アフリカなど世界60カ国以上に輸出された「チャングムの誓い」で、イ・ヨンエは「働く女性」の神話を作り出した。
天使と悪魔の誘惑-「余計なお世話よ」
2005年パク・チャヌク監督の映画「親切なクムジャさん」での変身は衝撃的だった。イ・ヨンエは天使と悪魔の両極端を行き交った。それは「余計なお世話よ」というせりふ一言に凝縮された。酸素のような女性のイメージがあったゆえ可能な演技だった。実に大胆だった。クムジャはイ・ヨンエ的ながらもイ・ヨンエを超える新しさを見せてくれた。パク監督は「クムジャ役はイ・ヨンエでなかったらもっと暴力的で攻撃的な性格を表現した人になったかもしれない。イ・ヨンエに合わせて書いたものだが、違うだろうと思って行動していたら最後の最後で恐ろしく変化を見せる人物が作られた」と話した。「親切なクムジャさん」以後、イ・ヨンエの空白は4年目になる。ドラマと映画シナリオをすべてにおいて検討中だ。彼女はこれからどんな誘惑を見せてくれるのだろうか。
【スター探求】イ・ヨンエ(1)カメラの前では恐ろしい執念
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