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【スター探求】イ・ヨンエ(1)カメラの前では恐ろしい執念



カメラが回れば恐ろしく変わる

撮影30分前に現場に到着し、気に入るまで何度も撮る誠実さ、撮影場でも時間がある度に他人とは話をせず本を読む静寂さ、知人たちの面倒を見る細かな心配りなどがイ・ヨンエを知る人々が指摘する部分だ。見るからには、いるのかいないのかという感じでも、カメラが動けばたちまち疾走する女優。CMデビュー時代からそんなタイプだった。


イ・ヨンエは末っ子で、内気な性格だったが、小学校4年生だった10歳のとき、参考書モデルをするなど、そんな才能も見せた。公式デビューは1990年大学2年生のとき、香港俳優アンディー・ラウと共演したトゥーユーチョコレートのCM。これを契機に1991年、マモンド化粧品のCMモデルに抜擢された。

このCMを通じてイ・ヨンエは「酸素のような女性」になった。マモンドとはその後、8年以上仕事をした。イ・ヨンエはいつも管理を通じてクリーンなモデルのイメージを維持してきた。

当時、制作陣だったキム・キョンテ韓国広告院長が打ち明けるマモンドCMのエピソードをひとつ。オーストラリアでの撮影中、イ・ヨンエがオープンカーに乗って海岸を走るのだが、海岸道路の片側は山でもう片側は断崖絶壁だった。その下が海だったため非常に危険だった。当時イ・ヨンエは運転ができなかった。撮影陣がスタントを使おうと言ったが、イ・ヨンエは自分がするとこだわった。撮影準備中の3日間、イ・ヨンエは現地で運転研修を受け、直接撮影を終えた。

ドラマ挑戦、イ・ヨンエのアイデンティティを探して

「酸素美人」というニックネームのついたイ・ヨンエは1993年、SBSドラマ「お宅のご主人はどうですか」で演技に挑戦した。このドラマで新世代的なイメージの強いト・ドヒ役でデビューした。初期のイ・ヨンエは美貌に比べ、演技力が足りないという指摘を受けたが着実に変身を試みた。

1997年、MBC「ドクターズ」で、理知的で高慢だが一途な女医役を、MBC「私が生きる理由」でクラブのホステス役を消化した。1999年、KBS「ウンビリョン~麗しの峰めぐり逢い~」で夫を失った女として、溌剌としてさわやかなイメージから脱して、重くて深みのある演技を見せた。

2000年、SBSドラマ「花火」では大胆な不倫の演技による大胆なイメージチェンジをした。もちろん演技力についてはまだまだ問題視され、1997年「インシャラ」で映画デビューをしたがヒットには結びつかなかった。イ・ヨンエ自らもスランプだったとする時期だ。



【スター探求】イ・ヨンエ(2)挑発的魅力

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