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米空軍が誇る最新鋭ステルス戦闘機「F22ラプター(F22A型機)」が砂漠に墜落した。
事故機は25日(現地時間)、米カリフォルニア州エドワーズ空軍基地の北東部約55キロの地点で墜落し、操縦していたテストパイロットのデイビッド・クーレーさん(49)が死亡したと、AP通信が26日、報じた。
F22A型は04年12月にもネバダ州の砂漠で訓練中に墜落したことがあるが、量産と実践配備が実現した5年以降、事故にあったのは今回が初めてだ。
米ロッキードマーティン社が650億ドル(約6兆4000億円)を投入し、およそ20年にわたって開発した同機は、米空軍の次世代主力機種として、レーダーによる探知を困難にするステルス機能を含め、各種の先端機能を備えている。最大巡航速度マッハ2.4、早期警戒機の水準とほぼ同じレーダーとスーパーコンピューター級の電子システムを搭載している。
しかし一部では、1機で1億4000万ドルもする価格を問題視し「低廉な普及型のステルス戦闘機・F35がより有用だ」という見方が広がっていた。今回の事故が、国防総省が進めるF22の追加購入にどんな影響を与えるかも関心事だ。
オバマ米大統領がF22の追加購入に否定的な立場を表明しているが、ロッキードマーティン社は雇用創出などを掲げ、来月、国防総省が発表する防衛予算にF22の追加購入計画を反映するよう求めてきた。米空軍は、183機のF22をロッキードマーティン社に注文したことがある。
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